5月23日、都内で、ドキュメンタリー映画『いわさきちひろ~27歳の旅立ち~』の完成会見が行われ、女優の黒柳徹子(78)、中原ひとみ(75)らが出席した。

同作品は、柔らかなタッチで知られる絵本画家・いわさきちひろの『波乱の人生』を、ちひろと縁のある人とのインタビューを交えて映画化したもの。27歳で『バツイチ・家なし・職なし』、戦争で全てのものを失った人生のどん底から、絵の道で生きる決意をするちひろの人生を描く。

黒柳と中原は、日本を代表する絵本画家として知られる、ちひろと公私で親しかった縁で出演。ちひろ美術館館長でもある黒柳はつば広の帽子が好きだったというちひろのために、華やかに装飾された麦わら帽子をかぶって登場。

ちひろについて「人はなかなか正面から自分の過ちに向き合うことはできないと思うんです。そこをちひろさんは全力で向き合って、27歳で旅立ちます。女性として魅力的で、そして怖いなとも思います」と生きざまを称賛し、「もしちひろさんを演じてみろと言われたら、とてもできない。声を荒げることもなく、一度も涙を見せたこともない、鉄棒を真綿でくるんだような強さがあった」と振り返った。(撮影:鈴木鍵一)

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