昨年3月31日をもって32年の歴史に幕を降ろした『笑っていいとも!』(フジテレビ系)。タモリ(69)がお昼の時間帯から姿を消した。あれから早1年。当初は周囲に「昼間から酒を飲みたい」と語っていたというが、本当にそんな悠々自適な生活を送っているのだろうか? そう思った記者は、都内にある自宅へと向かった。
4月上旬の昼11時ごろ、夫人と出てきたタモリ。意外だったのは、トレードマークのサングラスではなく普通の眼鏡をかけていたこと。芸能人はサングラスで顔を隠すことも多いが、彼の場合はサングラスをかけないことが逆変装になるようだ。その効果はてきめんで、周囲では誰も彼がタモリだと気づく人はいなかった。
「『いいとも!』卒業後のタモリさんは、これまで支えて続けてくれた奥さんへの“恩返し”に精を出しているそうです。毎月のように京都へ旅行に訪れるほか、『今度は展覧会にも連れて行きたい』とも言っていました」(芸能関係者)
実際、この日も堂々の昼デートを楽しんでいたタモリ。夫人がタクシーを止めると、2人で都心へと消えて行った。そんな愛妻とゆったりとした毎日をすごしている……かと思いきや、そうとばかりもいかないようだ。
「『いいとも!』が終了しても、彼にはまだ4本もレギュラー番組が残っています。それぞれ違ったジャンルですが、豊富な知識で飽きさせない。今年で70歳になりますが、ここまで徹底できる人はほかにいませんよ」(前出・芸能関係者)
かねてより、その引き出しの多さに定評があるタモリ。多忙ななか、いつの間に情報収集をしているのか。そんな疑問の“答え”が垣間見せたのは、翌日のことだった。この日、彼がいたのは東京都内にある武蔵小山の商店街。昨日同様、サングラスではなく眼鏡姿。マスクをしているが、これは5年ほど前から花粉症を発症したためだという。
ふと足を止めたのは、スーパーの前。その横にひっそりと立っていた朝日地蔵尊に目を止める。安産、厄除け、子育てなどにご利益があるお地蔵様だそうで、その由来が書かれた石柱などを10分以上も読みふけっていた。その間、スーパーには何人もの客が出入りしていたが、やはり誰ひとりとして気づく人はいない。結局、1時間ほどブラブラと街を散策。そんな隙間時間での“隠密行動”が、豊富な知識の源泉となっているのだ。
この2日間は昼酒こそ飲まなかったものの、タモリは十分お昼を楽しんでいるようだ。