子連れで8月末に帰国した宇多田ヒカル(33)。短期間で『SONGS』(NHK・9月22日放送)、『Love music』(フジテレビ系9月30日放送)、『NEWS ZERO』(日本テレビ系・10月初旬)を収録し、あわただしく英国へ。5年8カ月ぶりテレビ出演だったという。
NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』の主題歌に起用された『花束を君に』。その歌詞には、自分がつらいときも笑顔で太陽のように照らしてくれ、まぶしい思い出を贈ってくれた“母への感謝”が綴られている。
このところの精力的な活動に、年末のNHK『紅白』出場も囁かれはじめた。
「宇多田さんは以前、ホームページで≪紅白は一度も見たことはない≫と書いていましたし、出場のオファーも断り続けています。そんな無関心だった紅白ですが、ここにきて心境の変化があったようです。母の死後、『もう音楽は作れないかもしれない』と悩む中、子供の頃に何気なく見ていた藤さんがギターを弾く姿を思い出し、自分もギターを弾いてみたら曲ができたそうです。そのとき、自分が生まれる前に、紅白で歌っていた母の晴れ姿が浮かんできたと言っていました」(前出・音楽関係者)
藤圭子さんは、70年の19歳のときに『圭子の夢は夜ひらく』で、『紅白』初出場。以来、3年連続も含め、計5回の出場を果たしている。
「藤さんにとって、紅白出場は夢でした。ですから、連続出場が途切れたときは、あまりのショックに髪をバッサリ切り、生活も荒れたといいます。その後、復活して75年・76年と2年連続出場したのですが、以降は声がかからず、“もう一度、紅白に!”との悲願はかなわないままに、歌手引退となってしまったのです」(芸能関係者)
いま母を丸ごと受け容れることができた宇多田は、紅白への思いも深まっているようだ。