12月8日に虚血性心不全のためこの世を去った野村沙知代さん(享年85)。1日がたった今も、その突然の死を悼む声があふれている。
「サッチー」の愛称で親しまれ、辛口な発言で芸能界のご意見番となっていた沙知代さん。99年には浅香光代(89)との確執から批判合戦へと発展。「ミッチーサッチー騒動」と呼ばれ、連日ワイドショーを賑わせた。
96年には「笑っていいとも!」(フジテレビ系)にレギュラー出演するなど一世を風靡したが、近年ではあまりテレビで見かけることもなくなっていた。だがTwitterでは、彼女の辛口発言や騒動を懐かしむ声が多くあがっている。
≪ミッチーサッチー騒動が懐かしい≫
≪うわー!毒舌!!とは思っていたけどバラエティでは面白かったな~≫
≪残念だな。ああいう人はなかなかいない≫
たしかに沙知代さんのような超辛口のご意見番は、最近ではテレビから姿を消しつつある。かつては浅香光代や細木数子(79)など“バランスブレーカー”のような存在がテレビにいて、予定調和ではないガチンコ対決を生み出していた。
「もちろん昔の辛口ご意見番がテレビに出なくなったのは年齢的な面もあるでしょうが、世の中の変化も大きいと思います。最近は何かあったらすぐクレームが殺到するので、テレビ局としても起用しづらくなりました。今は辛口タレントといっても、どこかでバランスを取っていますからね。今回の訃報を受け、局内でも昔の大らかさを懐かしむ声が聞こえてきています」(テレビ局関係者)
沙知代さんは09年の本誌で「人間は呼ばれているうちが華なのよ。声がかからなくなったらおしまいなの。そうならないよう、死ぬまで呼んでもらえるように私も頑張るから」と語っていた。
彼女は晩年、今のテレビ番組をどう見ていたのだろうかーー。