「清宮選手は、高校通算最多となる111本のホームランを打った“怪物”。各球団がドラフト会議での1位指名を明言するなど、獲得合戦を激化させています」(スポーツ紙記者)
9月22日に開かれた記者会見で、プロ志望を表明した早稲田実業高校の清宮幸太郎(18)。25日、東京都高校野球連盟にプロ野球志望届を提出した。
その翌日、早実では体育祭が行われていた。高校最後の体育祭とあって、無邪気な笑顔を見せていたという清宮。だが、ここでもやはりスターぶりを発揮していたという。
「彼のまわりには、いつも人だかりができていました。競技を終えて控えエリアに戻ると、同級生女子たちが記念撮影を懇願。次第に下級生たちも加わり、長蛇の列ができていました。また水分補給のため校舎内へ移動すると、今度は生徒のママが待ち構えていて……。ここでも記念撮影が延々と続き、黄色い声があがっていました」(保護者のひとり)
清宮はそんな熱烈アプローチにも嫌な顔をせず、黙々と応じていたという。だが彼を待ち受けていたのは、それだけではなかった。
午後2時前、選手控えエリアから棒倒しの集合場所へと移動した清宮。そこで「幸太郎くん!」と声をかける女性がいた。元西武ライオンズ投手・西口文也氏(45)の妻だった。かつて西武の“伝説のエース”として活躍し、引退後は投手コーチに就任している西口氏。子どもが早実に通っているため、夫婦で観覧に訪れていたようだ。
「奥さんが清宮くんに『お母さんは来ているの?どこにいる?』と話しかけていました。西口さんはそんな妻のそばにいて、ふたりのやり取りを笑顔で見つめていました。その後で夫妻は清宮さんのお母さんと話していたそうです」(前出・父兄のひとり)
実は当初、清宮選手の両親は息子のプロ入りに慎重な姿勢を見せていたという。そんな母の思いを知ってか、西口コーチの妻が“ママ友”としてアドバイスを送ったのだろう。
「清宮選手のお母さんは『息子が勝負の世界でやっていけるのか』と心配だったようです。それもあってか、清宮選手が『両親の目の届く球団が理想』と漏らしていたくらいですから。でも、彼の実力はプロの球団も認めるところ。西口さんの奥さんは『あなたのお子さんならきっと大丈夫!』と励まし、プロ野球選手の家族としての“心得”を指南されたのではないでしょうか」(別の保護者)