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「日本では親しい間柄でもお金の話を避けてしまう雰囲気がありますよね。学校ではちゃんと教えてくれませんし。しかし、人が安心して生きていくためには、知っておくべき“お金の教養”というものがあると思うのです。お金とどうつきあえば人生で失敗しないのか? 子どもからご老人まで、家族全員で“お金に負けない知恵”を身につけることは、とても大切なことではないでしょうか」

 

そう話すのは、経済評論家の山崎元さんだ。銀行、証券会社、保険会社など金融機関で計12回の転職を経て、現在は、資産運用専門のコンサルタントとして活躍。お金との向き合い方をよりわかりやすく伝えたいと、この3月に『人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実』(朝日新聞出版)を出版している。

 

そこで「お金で人生を台無しに……」ということにならないよう、家族に肝に銘じてほしい「お金の鉄則」を、山崎さんに教えていただいた。

 

■お金は「感謝の印」としてもらえるもの!

 

「お金とは、何でしょう? 私は、こう考えます。誰かに何か『いいこと』を提供してあげたときに、その対価として『感謝の印』としてもらえるものーー。こうして手に入れたお金は、次は自分が誰かのために使うことができます。そうやって社会をぐるぐる回っている、それがお金です」(山崎さん・以下同)

 

■感情は不要、お金は合理的に取り扱うべし!

 

「お金は、嫉妬や欲、不安、喜びと、いろいろな感情に巻き込まれやすいものです。だからこそ銭勘定は、意識的に淡々とすべきです。お金は、手段と考えて合理的に取り扱うのがお金と上手につきあうコツです」

 

■理想は自分がよく働き、お金も働かせること!

 

「わが家では、よく親子でお金についての話をします。重要なことは、働いてお金を稼ぐこと。次にお金を貯めること、そして、そのお金を運用しながら社会に参加させていくことだと。私の母も、口癖のように『息をするように、お金のことが気にならないのが理想だね』と言っていました。お金は、幸せな人生を送るうえで必要な道具。家族全員が上手に使いこなせるよう、毎日の鍛錬が必要なのです」

 

どんなエリートでもお金で失敗する人は大勢いる。家族みんなの財産を守るためにも早くから正しい“お金とのつきあい方”を学んでおくべきだろう。

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