『アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり』
ラブコメの女王キム・ソナの相手役で大注目の若手スター イ・ジャンウ特別インタビュー
「笑ってトンヘ」「栄光のジェイン」、大人気リアル仮想結婚バラエティ「私たち結婚しました」シリーズで、注目度上昇中の若手俳優イ・ジャンウが、ヒロインを一途に想う“子犬”のような男性主人公を熱演!今作について熱く語るインタビューを一気に公開
・年上のヒロインに嫌われながらも、やがて人間的に成長し、愛されるようになるテガンは、イ・ジャンウさんがこれまでのドラマで演じた役柄とは違います。演じてみて、大変だったことはなんですか?
イ・ジャンウ 視聴者の方はファン・ジアン(キム・ソナ)に共感してドラマを見るので、どうしてもジアン目線になるようです。韓国放映時には僕が演じたパク・テガンは「かわいくない」、「煩わしい男だ」、「嫌い!」という意見がありました(笑)。確かにテガンが彼女と出会った頃は無職だし、子供ぽさが残る青年でした。でも、社会的に成功したジアンと出会ったおかげで、彼女にふさわしい男になろうと心を入れ替え、彼女と子供を守りたいと気持ちも芽生えて、人間的に成長していきます。
彼の成長を見せるのに苦労したのは、ジアンとテガンの立場の違いでした。ジアンは大会社の理事で、一方のテガンは高卒で新人の契約社員と、職位に大きな違いがあります。性格も正反対だし、経済的にも家族関係にも大きなギャップがある。ふたりの間にあるギャップを埋めていく作業が大変でした。
・韓国では一部反感の声もあったというテガンですが、イ・ジャンウさんは彼の性格についてどう思いますか?
イ・ジャンウ 実は僕自身も恋愛に関してはテガンに似ています。彼女はこのタイミングでこういうことを言われたり、されたりするのは嫌かもしれないとわかっていても、僕もテガンも積極的に突撃してしまうんです。彼女が困っていそうだなと感じたら、放っておいてほしいと態度に出していても「大丈夫? 手伝おうか?」と面倒を見たくなっちゃうんですよね。ジアンは特にそういう世話焼きをいやがる女性でしたね。僕がよかれと思ってすることも、相手には迷惑かもしれないので、今後は直していこうと考えています(笑)。
・キム・ソナさんが「撮影中は冷たい態度ばかりとってしまって、イ・ジャンウさんは私のことを怖がっていたみたい」と話していましたが、実際、撮影現場の様子はどうでしたか?
イ・ジャンウ 撮影が始まった頃はジアンがテガンを嫌う状況ばかりだったので、演技中は冷たくされたこともありましたし、撮影の合間にキム・ソナさんに話しかけようとしても距離を感じたのも事実です(笑)。でも、ソナ姉さんがパートナーを引き立てる女優として評価される理由は僕にもわかります。主演としてプレッシャーを感じながらも他の共演者の演技に目を配り、キャストやスタッフみんなの面倒を見てくれていました。僕も撮影中はソナ姉さんからたくさんのことを学びましたし、今、改めて思い出すと、いろんな場面で僕に心配りをしてくださったんだなと感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にすばらしい女優さんです。
・「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」に出演して、女性観は変わりましたか?
イ・ジャンウ はい、大きく変わりました。このドラマに参加するまでは、女性の考え方に興味がなかったし、深く考えたこともありませんでした。このドラマで描かれたジアンという女性を間近で見て、現実にも仕事で成功したいと努力を続ける女性がいると知りました。
・ドラマには繊細なハイヒールや一流ブランドのバッグなどがたくさん登場します。このドラマに出演して、ファッション観は変わりましたか?
イ・ジャンウ 以前の僕は、なぜみんながグッチとかプラダといったブランド品を持ちたがるのか、なぜ女性が歩きにくいハイヒールを履くのか、すべてが理解不能でした(笑)。でも、今ならその気持ちがわかります。ハイヒールを履いてブランドのバッグを持つと、自分が強くなったように感じるし、自信が持てるんです。
僕が女装してハイヒールを履いて街を歩く場面があるのですが、あの体験がきっかけでした。ハイヒールを履くと、その分視線が高くなって周囲の見え方が変わり、不思議と自分に自信が湧いてきたんです。女性たちはあの感覚を知っているから、ハイヒールを履くんですね。一流ブランドのアイテムも、現場で毎日のように見ているうちに、その美しさがわかるようになりました。
・テガンのカジュアルな衣装もおしゃれでしたが、イ・ジャンウさんご自身も、ドラマをきっかけにファッションに目覚めましたか?
イ・ジャンウ 韓国では靴(クドゥ)とはフォーマルな靴や革靴を指します。僕は普段はスニーカーを愛用しているのですが、このドラマで一流の靴を見たり履く機会が増えたので、最近はプライベートでも靴も履くようになりました。僕も少しはおしゃれになったのかな(笑)。
ドラマの中で着た衣装はかっこいいものが多かったのですが、青いノーカラーのジャケットとブレスレットのセットには、苦い思い出があります。撮影は春から夏に行われたのですが、約1ヶ月近く毎日のようにその衣装で撮影したんですね。僕はもともと汗かきなのに、撮影は毎日行われるから洗濯する時間がなくて……。最後の頃には見るのも着るのもイヤなくらい悪臭を放っていて、その衣装を着る最後の撮影が終わった瞬間、僕とスタッフでジャケットを踏みつけてしまいました(笑)。臭かったけれど、愛着のある衣装です。
・明るい未来を想像させるラストでしたが、テガンはどんな男性になるのでしょう?
イ・ジャンウ結果的にふたりは幸せになりますが、どんな形の幸せにするか、また、テガンをどんな男に見せるかについてはとても悩んだ部分でした。
例えば、テガンがスーパーヒーローのように急激に成長してジアンに見合う男になり、ふたりが幸せになるのか。あるいは、テガンはずっと純粋な青年のまま、ジアンに尽くす専業主夫的な男として幸せになるのか。僕たちはハッピー・エンディングだけど、「テガンはこんな男になりました」と決めずに、ドラマをご覧になる視聴者に彼のその後を想像できる余韻を残すことにしました。
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(c)MBC 2012
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