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最終公演地である東京公演がいよいよ幕を開けた『Honganji』。今回は、超新星のグァンスに続き、Wキャストで下間仲世を演じるMYNAMEのセヨンのインタビューをお届け!
MYNAMEのメンバーとして日本で活動中の彼は、本来、あまり緊張しない性格だと自己分析するとおり、今回が人生初の舞台出演にも関わらず、「とにかく早く出たい!」とバイタリティにあふれている。ふだんの明るいキャラクターとは一変、渋みのある安土桃山時代の武将に変身。「殺陣シーンが最大の見せ場!」と本人一押しの二刀流の雄姿をぜひ、お見逃にしなく!

――『Honganji』に出演が決まったときの心境を教えてください。

セヨン:韓国ではずっと演技のお仕事もしていたんですが、じつは、これが日本で活動してきて、僕が初めて出演する舞台なんです。日本でも、俳優の仕事をやりたい! って思っていたけれども、今回、突然、舞台をやるって聞いて、すこ~しは緊張しました。

――すこ~し?

セヨン:はい、すこ~し。僕、あまり緊張しないから、MYNAMEの名前でデビューして、今まで緊張したのは、1回くらい(笑)。ただ、今回ちょっと心配だったのは、この舞台公演の間にMYNAMEのライブが入っているので、体力的に大丈夫かなあ、と。どちらも集中しなきゃならないし大事なので。それが少し心配なだけで、ほかはまったく問題ありませんでした。

――度胸があるんですね。

セヨン:心臓がドキドキとかあまりしないんです。でも、大きな公演とかの場合、逆に、少し緊張するくらいがいいと思うので、ステージに立つ直前はあまり話さないようにしようとか、緊張感を持つように自分自身に言い聞かせたりすることもあります。

――今回、セヨンさんが演じる下間仲世(しもつま・なかとし)という人物は、どんなキャラクターですか?

セヨン:僕、最初、どんなキャラクターなのか、演出の方に聞いてみたんです。そうしたら、「セヨンはセヨンでいい。セヨンが考える仲世を作ればいいんだよ」って意外な答えが返ってきて。それで、僕自身考えて、重くカッコよくて、ふだんは静かだけど、やるときはやる男! という人物に作りました。でも、最初は難しかったんですね。MYNAMEのセヨンのキャラと反対ですし、自分の性格は、めちゃめちゃ明るいから。なので、仲世を演じるときは、声もふだんよりも低めにしようって決めたのに、稽古のとき、高い声が出ちゃうこともありました。

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――日本語のセリフ回しで苦労した点は?

セヨン:いっぱいあります。やっぱり、時代劇のセリフ回しですし。韓国語で翻訳された台本を読んでも、今までの一度も使ったことのないような言葉ばかりで。ニュアンスもわからないし、どうしようかなあって悩みました。スタッフやほかの俳優さんたちに質問したり、日本語のセリフを録音したものを聞きながら練習しました。

――でも、初舞台なんて意外でした。日本で上演される韓国ミュージカルとかに出たことがあると思っていました。

セヨン:舞台自体が初めてなんです。今、早くやりたい。19日が早くこないかなあ(笑)。と言っても、正直、どうなるかわからないですよ。でも、やってみて、ダメなところがあったら直せばいいから。だって、そのくらいめちゃくちゃ頑張って稽古してきたんです。みんなもそう、グァンス先輩もそうですよ、稽古中、ケガすることがあっても一生懸命練習してきて。もちろん、今でも満足はしていないです。MYNAMEのコンサートでも、今まで満足したことないですから。でも、早くやってみたいんです。なぜなら、僕以外の出演者はすでに名古屋と大阪でやっているので、今、東京公演に向けておさらいをしていても、みなさんとても余裕なんですよ。僕が把握していない芝居をされたりすると焦るし。みんなが一丸となって作った作品の中に、僕も早く入りたいですね。

――Wキャストのグァンスさんが仲世を演じる舞台は観ましたか?

セヨン:はい、大阪で観ました。全然、韓国人に見えませんでしたね。日本語が上手いし。作品自体もとても面白くて。正直、最初、織田信長という人について知らなかったんですけど、今回、いろいろ勉強にもなったし、僕、もともと時代劇が好きなんですよ。でも、やっぱり時代劇のセリフは難しかったなあ。それから、昨日、名古屋城に行ったんですけど、織田信長や豊臣秀吉、みんないましたよ(笑)。

――今回の舞台をMYNAMEのメンバーにどう報告していますか?

セヨン:あまり興味ないです。いやっ、冗談ですよ(笑)。「織田信長という人が出ます、石山本願寺の話です」とか言いましたけど、韓国人は調べないとわからないですよ。それに、日本人のスタッフですら、織田信長は知っているけど、「本願寺って何?」って聞いてくる人もいるし。ま、一度は、メンバーもみんな、僕の舞台を観に来るって言っていますけど。メンバーのインスさんと勉強のために、グァンス先輩が出た大阪公演を一緒に観に行ったとき、「セヨンがどのくらいできるのか?」って聞かれたけど、あまり気にならないです。早くやりたいんです。失敗しても早くやりたいです。

――今回は、殺陣のレッスンも受けたんですよね?

セヨン:殺陣は今回、初めてだったんですけど、舞台でいちばん楽しかったのが殺陣でした。最初、刀一つでやっていたら、「仲世は二刀流だよ」って言われて。で、僕が「いやっ、1個のほうがカッコいいです」って負けずに主張したら、男性陣がみなさん僕のところに来て、「日本では、二刀流は剣の達人なんだよ」と説得されました。おそらく、この舞台で、セヨンの最大の見せ場は殺陣じゃないかなあ(笑)。正直、セリフ回しは、グァンス先輩よりもうまくできないと思います。日本でのキャリアも全然違いますし、発音もニュアンスもはるかに上だと。ただ、セリフが少ないから・・・見せ場はちゃんと作って、殺陣を見せます(笑)!

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――日本人キャストの中ではどなたといちばん話していますか?

セヨン:陣内孝則さんや諸星和己さんです。陣内さんは僕のお父さんよりも年上で、いつも「大丈夫、大丈夫」って励ましてくださいます。諸星さんは、MYNAMEのセヨンのキャラと似てる気がします。「お前、向こう行けよ!」とか、意地悪っぽく言うところとか(笑)。あと、大阪出身の先輩たちがたくさんいるんですけど、僕は大阪が好きなので、大阪弁をいっぱい教えてもらって。みなさん優しくしてくださるので、僕は、めちゃめちゃうれしかったです。

――陣内さんや諸星さんが昔、歌手だったと聞きましたか?

セヨン:全部聞きました。飲み会のとき、諸星さんのアイドル時代の話や陣内さんのバンド時代の話とかすべて。めっちゃ面白かったです。

――そういう先輩たちのお話もたくさん聞いて、今までにない貴重な経験をしましたね。

セヨン:そうですね。僕の人生としても、日本での活動としても、ものすごくプラスになる経験だと思います。公演で失敗はしちゃダメですけど、最悪の結果を想像しても、僕にはプラスだと思います。でも、僕は失敗しないです。初舞台なので、僕よりもファンのみなさんのほうが大きな期待をしているんじゃないのかなあ。そんなみなさんをがっかりさせないよう、誰よりも頑張っているつもりです。観に来てくださった方がみなさん、喜んで帰ってもらえるように頑張ります。

――また、MYNAMEとして日本活動も4年経ちました。先ほどおっしゃっていた20日からのコンサートツアーでは、これまで行ったことのない場所にも行くんですよね。

セヨン:2016年は、MYNAMEにとって大事な年だと思います。昨年、アルバムを3枚出して、初めて1位も取りましたし、ライブツアーも成功して、とてもうれしかった。だからこそ、今年の活動はさらに大きな成果を出さなきゃいけないと思うんです。そして、個人個人の活動も、歌も、芝居も、みんなもっと積極的にたくさんやりたいと思っていますので、みなさん期待してください。

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(c)Honganji舞台製作委員会2016

 

公演情報

スターシアタープロデュース
舞台『Honganji』
【東京公演】2月27日(土)までEX THEATER ROPPONGIにて上演中

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出演者/陣内孝則、市川九團次、水夏希、諸星和己ほか
ゲスト出演(Wキャスト)/グァンス(超新星)、セヨン(MYNAME)
演出/ウォーリー木下 脚本/斎藤栄作
料金/S席 ¥13,000、A席 ¥10,000(ともに全席指定・税込み)
お問い合わせ先/Honganji舞台製作委員会 03-5772-3220
公式サイト/http://www.stars-honganji.jp

<公演スケジュール>
2月20日(土)11:30/16:30
2月21日(日)13:00
2月22日(月)13:00
2月23日(火)休演日
2月24日(水)13:00/18:00
2月25日(木)13:00
2月26日(金)13:00/18:00
2月27日(土)11:30/16:30
※開場は開演時間の30分前となります

※アフターイベント開催のお知らせについて
詳しくはこちら⇒http://www.stars-honganji.jp/news/218/

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