健康栄養学部管理栄養学科の開設を発表する沖縄大学の仲地博学長=29日、那覇市の沖縄大学 画像を見る

 

沖縄大学(仲地博学長)は、県内で唯一、管理栄養士を養成する健康栄養学部管理栄養学科を2019年4月に設置し、1期生を受け入れる。29日、記者会見し、大学設置・学校法人審議会が文科省に設置を許可する答申を行い決定したことを発表した。仲地学長は「専門性が高く、ニーズの高い管理栄養士を育てることで、沖縄県の健康長寿復活、大学進学率の向上に貢献したい」と意気込んだ。

 

定員は1学年80人。入試は11月の推薦入試を皮切りに12月のAO入試、来年2~3月の一般入試などで募集する。募集要項は9月中に発表する。学費は施設費や実習費を含めて4年で約420万円となる予定。九州の私立大学の管理栄養士養成課程で最も安い学費に設定した。新たに専門科目の専任教員12人を採用、調理実習室などを備えた地上4階建ての校舎が12月に完成する予定。

 

同学部では卒業時に栄養士免許証、管理栄養士国家試験の受験資格などを取得できる。管理栄養士の国家試験は、実務経験がある栄養士も受験できるが合格率は2割程度にとどまる。一方、養成課程の新卒者は9割以上が合格する。沖大も「9割以上を目指す」としている。

 

同大によると、学校や医療機関などで採用ニーズが高い管理栄養士を目指して県外に進学する高校生は100人以上に上るという。学部長に就任予定の山代寛副学長は「入り口である学生募集も、出口である就職も心配していない。思った以上に地域のニーズを感じている」と話した。

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