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プロ野球・巨人の上原浩治投手(44)が5月20日、記者会見を開き現役引退を表明した。会見中に上原投手は「もうちょっとやりたかったな」と話し落涙するシーンも。思いをこらえながら流す涙は多くのファンの心を打った。

 

さらに上原投手は会見で家族についても触れた。「9年間単身になってしまいましたから、子育てもいっさいしていないですし。嫁には感謝しています」と妻・美穂さんに感謝。また息子の一真くんに引退を伝えた際、「半分アメリカ人入っているような感じで『Congratulations!』と言われました」と笑いながら明かした。

 

21年間の野球人生を振り返る引退会見で、妻への感謝の気持ちを語った上原投手。ネットでは《お疲れ様でした。これからは思う存分家族サービスして下さい》《感謝の言葉1つできっと奥様も報われたはず。引退後は少し休養をとって奥様との時間も大切に!》など、「家族をこれからも大切に」と願う声が上がっている。

 

04年9月に結婚した上原投手と美穂さん。05年10月、本誌インタビューに応じた美穂さんは“巨人軍エースの妻”としての奮闘ぶりを語っていた。特に食事のバランスや体調管理を気にかけており、栄養士に食事の写真を送りアドバイスを受けることも。“必勝メニュー”もあったという。美穂さんは当時、こう語っていた。

 

「登板日の朝食は、結婚前から必ずオムレツなんですよ。星野仙一さんがオムレツを食べているときに勝ち続けた、ということを聞いて願掛けの意味も込めて食べ始めたそうです。登板日の前日はパスタ。体力を持たせるために炭水化物を摂る必要があるので」

 

家庭内では「1日1回は笑顔」を目標に笑顔を絶やさず、上原投手を温かな雰囲気で包むよう努めたという美穂さん。健康面でも精神面でもサポートしてくれる妻に、上原投手は感謝の気持ちが尽きなかったようだ。

 

「私に対して、主人は本当に気を使ってくれていると思います。食事の後にはいつも『美味しかった』とか必ずひと言いってくれますし。そのひと言が妻として『次はもっと喜んでもらえるようにしよう』という魔法の言葉になりますね」

 

やがて2人の間には息子・一真くんが誕生した。09年メジャーリーグへと活躍の場を移した上原投手は、一家で渡米。しかしシーズンの最中はホテル暮らしが中心となり、家族といる時間は1年で2カ月ほどだったという。

 

さらに18年巨人軍に復帰した際は、家族をアメリカに置いて単身来日。上原投手はそんな生活に寂しさを感じつつ、それを糧に野球人生を歩んできたようだ。上原投手と親しいスポーツ紙記者は語る。

 

「ホテル生活続きだった上原さんは、美穂さんの作った手料理をいつも恋しがっていました。また一真くんとは時間をみつけて電話でやりとりしていましたが、会うたびその成長ぶりに驚いていました。離れていた時間が長かった分、家族の存在を心の支えにして野球に打ち込むことができたとも。巨人軍への復帰を決める直前は引退の可能性も視野に入れていたそうですが、一真くんから『野球しているところが見たい!』と言われたそうです。そうして『子供のために頑張ろう』と一念発起し、“野球選手の父”を全うしようと決意したそうです」

 

会見ではこれからについて「正直まだ何も考えてないです。明日からどうしようかなというぐらいですね」と語っていた上原。愛する家族との時間を取り戻すことができそうだ。

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