職場でのハイヒールやパンプス着用の強制に反対するキャンペーン「KuToo」が話題を呼んでいる。
「KuToo」は、「靴・苦痛」と「MeToo」を掛け合わせたもの。6月3日にはパンプス強制に反対する署名1万8,856筆が厚生労働省に提出された。
Twitter上でも賛同の声が上がる中、6月4日、在日ベルギー大使館の公式アカウントは以下のようにツイートし「KuToo」を応援。
《ベルギー大使館の職員は、自分が履く靴を自由に選ぶことができます。ハイヒールを履くことを強要しません!私たちは平等・多様性・選択の自由を尊重します。 #KuToo #ハイヒール #MeToo》
このツイートは5日間で7,700回以上リツイートされ、1万4,300を超える“いいね”がつくなど大きな反響を呼んでいる。《うらやましい》《今このタイミングで発信してくださってありがとう!》と、賛同と感謝の声が寄せられた。
一方で、ベルギー大使館を非難するリプライが次々と寄せられる事態にもなっている。《つまりドレスコードを無視して式典に参加するのはベルギー式なんですね》といった曲解や、《上から目線の私たちが優れてるアピール》《日本への内政干渉》といった、もはや被害妄想に近いツイートも。
この有様に《ええ…この素敵なツイートにも文句言ってる人たくさんいる》《リプ欄の酷さで、日本の息苦しさが如実にわかる》と、驚き呆れる声が上がっている。
多くの賛同が集まり、パンプス強制撤廃への一歩を踏み出した「KuToo」。しかし、発起人である石川優実さん(32)も《売名行為》などといった根拠のない誹謗中傷ツイートにさらされている。
Twitterにおける陰湿なバッシングは、声を上げることの難しさや、女性たちが受けるハラスメントの実情を浮き彫りにしているといえるだろう。