いたずらされたものと同タイプの商品(写真:AP/アフロ) 画像を見る

コンビニの冷凍庫に入ってみたり、飲食店の調味料に口を付けてみたり……そんな行動を自らSNSで発信する人々は後を絶たない。いわゆる”バイトテロ“や”バカッター“と呼ばれる、SNS時代の負の側面だ。訴訟大国アメリカで類似行為に及ぶとどうなるのだろうか。ある1本の動画が広く耳目を集めている。

 

先月29日、Twitterに「どんだけのサイコパス行為なの!?」というキャプション付きで投稿された動画では、若い黒人女性が「ブルーベル・アイスクリーム」の半ガロンカップの表面をベロリと舐めてから蓋をして売り場に戻し、撮影者と爆笑している様子が収められている。「逮捕されてほしい」「早く身元を割り出してくれよ。こういうことをするヤツは法的に裁かれるべきだ」といったコメントが殺到。2日までに26,000件以上リツイートされ、製造元のブルーベルの知るところとなった。

 

「先週末、ソーシャルメディアにブルーベルの商品がいたずらされたことを示す動画を投稿して下さった方に感謝します。私たちはこの問題を非常に深刻に受け止め、現在法的機関、小売りパートナー、ソーシャルメディアのプラットフォームと協力しています。この手の事件は許されるものではありません。食品の安全性は、最も重要度の高いものです。安全な商品をお届けするために私たちはたゆまぬ努力を続け、消費者の皆さんの信頼を得ているのです」と声明を発表。

 

また、いたずらされた製品と同じ半ガロンカップは、製造過程で逆さまにして凍らせるため、初めて開けるときは上蓋にアイスクリームがぴったりと張り付いているという。従って、抵抗なく蓋が開いた場合は注意が必要だとしている。

 

「ほとんどのアイスクリームはそんな風に張り付いているものなの?」というコメントに、米ハーゲンダッツの公式アカウントが「私どものアイスクリームにはセーフティシールが付いています」とちゃっかり宣伝のリプライを送って笑いを取っているが、この黒人女性はもはや笑っていられる状況にはない。続報があればお伝えする。

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