「県外の人にもうちなーぐちを身近に感じてほしい」と話すアトロンの友寄司さん(左)とエノビ☆ケイコさん=沖縄市中央 画像を見る

 

【沖縄】フジテレビの子ども向け番組「じゃじゃじゃじゃ~ン!」(関東ローカル、毎週土曜朝放送)で、うちなーぐちを紹介する「うちなぁぐちラップ」が4月から始まった。手掛けるのは、沖縄市を拠点とするデザイン事務所アトロンの友寄司さんとエノビ☆ケイコさん。毛深い「キーマーくん」とチョンダラーをイメージした「チョンダラオ」の個性的なキャラクターが、軽快なラップ音楽に合わせて披露するうちなーぐちは「思わず口ずさんでしまう」「キャラクターがかわいい」と、視聴者から好評という。

 

キャラクターやストーリー構成を友寄さんが、沖縄らしさを盛り込んだ背景をエノビさんが担当。思わず踊りたくなるようなBGMは琉球ディスコの廣山哲史さんが手掛けるなど、「ポップさ」と「メイド・イン・沖縄」にとことんこだわった。

 

コーナーの放送は月1回で、1話15~20秒ほど。これまで素行不良の少年に絡まれた時に使うエピソードで「ぬー」や、大きな鼻くそを自慢げに見せる時の「うり」、「はーや」など、シチュエーションの例と合わせて紹介してきた。エノビさんは「きれいな言葉とは言えないが、日常で使っている生きたフレーズを伝えたい」と話す。

 

友寄さんは沖縄の言葉イコール「~さー」だけではないと熱弁。子どもたちに沖縄の言葉や文化に関心を持ってもらうためにストーリー構成も堅苦しくなく、楽しいネタを意識している。「ゆくゆくはウチナーンチュの言葉やリアクションが全国に広がればうれしいな」と目を輝かせた。

 

番組は県内での放送はないが、フジテレビオンデマンド(FOD)や民放公式テレビポータル「TVer」などで、放送後1週間は視聴することが可能。20日放送分は、27日まで視聴できる。
(当銘千絵)

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