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米テネシー州ナッシュヴィルにある聖エドワード・カトリックスクールの図書館から『ハリー・ポッター』シリーズが消えた。作中の魔術や呪文の描写が本物であり、「悪霊を呼び込む危険があるから」だという。地元紙の「The Tennessean」が伝えている。

 

この学校に子どもを通わせる保護者は先週、ダン・リーヒル牧師から『ハリー・ポッター』の内容について国内外の複数のエクソシスト(悪魔払い師)に相談し、同書を図書館から撤去したたことを報告するメールを受け取った。

 

「この本には善い魔術と悪い魔術が出てきますが、これは真実ではありません。実際には巧妙な欺瞞です。本で使われる呪文は本物の呪文であり、人間がこれを読むと悪霊を呼び込む危険があるのです」

 

同校が所属するカトリック教区の学校教育長レベッカ・ハンメル氏は、牧師がメールを送ったことを認め、その決定には異議を唱えていない。カトリック教会は『ハリー・ポッター』について正式な立場を表明しておらず、今回の問題については学校の牧師が最終的な決定権を持っているからだという。

 

しかし、家庭で『ハリー・ポッター』を読むことの制限はせず、「保護者の皆様におかれましては、この作品をお子さんに読ませる際は、私たちの信仰のレンズを通して、内容を理解するよう指導していただきたい」とハンメル氏はコメントしている。

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