「古市くん、ついにヌードになるらしいよ(笑)」
10月某日午前7時、『とくダネ!』(フジテレビ系・月〜金曜8時〜)の打ち合わせが行われる会議室。本誌の取材が入ると聞き、さっそく小倉智昭のジョークが飛ぶ。
「すごく楽しくやれています。小倉さんって実はシャイで、最初はあまりしゃべってくれなかったんです。番組に出るうちに自然に距離が縮まった感じで。僕が芥川賞に落選したときは食事に誘ってくれたりして、とても優しい人です」
そう語るのは、10月から同番組の水・木曜のスペシャルキャスターを務めている、社会学者で作家の古市憲寿(34)。
「コメンテーターのときと立ち位置が変わったという意識はなくて、ただ、少しでもお役に立てたら」
古市が話題の人物に会いに行く新企画「1パーセントの社会学」も注目されている。バーチャルリアリティ(VR)の世界で美少女を演じる男性や、精子を無償で提供する男性たちへの取材を敢行。
「一見、社会から外れたように見える人のことや、そういう人たちを社会がどう受け入れるかということに興味があります」
最近は、タレントとしてバラエティ番組にも多数出演。そもそも社会学者になったきっかけは?
「大学院時代、たまたまピースボートに乗船したときの体験を修士論文に書いたら、本にしたほうがいいと勧められたんです。“たまたま”が重なって自然にこうなっただけ。自分でも不思議です」
毒舌キャラで人気が高まるいっぽう、“炎上コメンテーター”と呼ばれることもしばしば。
「空気を読まないって言われますけど、読んでるつもりなんですよ。ただ、人と空気の濃度が違うらしい(笑)。“こういう意見もある”といろんな視点からコメントをしようとはしますが、基本は思ったことを言うだけ。嘘をついてまで人に好かれようとは思わないですね。好かれても面倒くさいだけ」
では、好きな女性のタイプは?
「僕よりも年収があって才能がある人です。絵が描けるでもいい、何か自分にしかできないことがあって、その分野で活躍できる人。たとえば、浜崎あゆみさんって、どんなに世間からバッシングされても歌い続けているからすごいなあと思って。何事もやり続けられる人を尊敬します」
若者の代弁者として注目されてきたが、30代になって世に発信していきたいことは?
「これまでどおり、そのときにやりたいことをやっていきたいですね。最近は小説を書いたりもしていますが、作家と言われることもピンとこないし、肩書なんて、正直、なんでもいいんですよ」