インドでは、現在法律で禁止されているにも関わらず未だ闘鶏を行っている地域がある。これまでお目こぼしされていたが、そのツケともいえる悲劇が起こってしまった。
今月15日、インド南部のプラガダヴァラム村に住むサリパリ・ラオさん(50)は、自分のニワトリを連れて闘鶏場へ赴いた。彼は闘鶏の常連。この日も自慢のニワトリを闘わせるつもりだった。
しかし、ラオさんが出場登録をしようとした一瞬の隙をついてニワトリは脱走し、あろうことかラオさんに襲いかかった。CNNによると、攻撃力を高めるためにニワトリの足に装着させていたナイフでラオさんは喉を切られ、搬送先の病院で死亡が確認されたという。
インドの動物保護団体「People for Animals」のガウリ・マウレキ氏は、「動物を闘わせることは非常に問題視されていますが、闘鶏は単なる娯楽ではなく、額の大きいギャンブルとして地元には必要なものとなってしまっているのです」とCNNに語った。
今回の事件で逮捕者は出なかった。