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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、フランス発のアニメーション『ディリリとパリの時間旅行』をご紹介します。

 

■『ディリリとパリの時間旅行』Blu-ray&DVD発売中。Blu-ray5,170円、DVD4,180円(ともに税込み)

 

舞台は、著名な芸術家が集うパリ。ニューカレドニアから船に紛れ込んでやってきた少女・ディリリは、昼はパリ万博で原住民の暮らしを見せ物にする展示に出ています。

 

そこで出会った配達人のオレルに、街を案内してもらうことに。そのころ、少女が誘拐される事件が頻発していて、2人は誘拐犯の組織のアジトを探すのですが、ディリリも誘拐されてしまい……。

 

ディリリは船の中で伯爵夫人や先生から教育を受け、マナーもフランス語も身につけた小さなレディ。知性ある言動で大人と対等に接しますが、褐色の肌を持つ彼女に偏見の言葉を吐く大人もいて、ヨーロッパの人種差別を見せつけます。

 

それでもこの映画の魅力的なところは、ピカソ、ロートレック、モネ、ルノワール、ドビュッシー、ロダン、マリー・キュリー、パスツールなど、著名人が次々登場するところです。

 

観光地も美しくリアルに描かれ、ロートレックがムーランルージュでダンサーの絵を描くシーンなど、まさに絵の中に入ったかのよう。ベル・エポック時代のパリを時間旅行した気分が味わえます。

 

きっとパリが最もパリらしかった時代。記者も、ディリリやオレルと一緒に冒険してみたい気分になりました。

 

「女性自身」2020年2月11日号 掲載

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