女優の岡江久美子さんが4月23日、新型コロナウィルス感染による肺炎で死去した。63歳という若さだった。3月29日に亡くなった志村けんさん(享年70)に次ぐ芸能人の死去。日本中に悲しみが広がっている。
各メディアによると、岡江さんは4月3日に発熱し6日に容態が急変。緊急入院した後にICUで人工呼吸器を装着し、その後PCR検査を受けて陽性と診断されたという。また所属事務所は、岡江さんが19年末に乳がん手術を受けていたことも明かしている。今年1月末から2月半ばまで放射線治療を受けていたという。
岡江さんは75年に『お美津』(TBS系)でデビュー。90年代後半に情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)で司会を務め、『天までとどけ』(TBS系)では大家族の母親役を好演しお茶の間から人気を博した。最近では18年の『きみが心に棲みついた』(TBS系)にも出演していた。
45年間にわたる芸能生活を過ごした岡江さん。あまりにも早すぎる死に、過去の共演者や親交のある著名人たちから悲しみの声が相次いでいる。
『終着駅シリーズ』(テレビ朝日系)で岡江さんと夫婦役を演じた片岡鶴太郎(65)は、ブログで《えーっと、絶句のまま、言葉を失いました! 余りに唐突で! 余りにショックで!!》と驚嘆。《もう何十年も夫婦役で御一緒してきた岡江久美子さんが!!? まだ、私の隣には、岡江久美子さんの体温も、御声も、若く美しい御顔も、存在して居ります!!?》と惜しんだ。
『はなまるマーケット』で岡江さんと共演したこともあった、演歌歌手の藤あや子(58)も悲しみを露わにした。Twitterで《岡江久美子さんの訃報を知り大変ショックを受けています》と切り出し、《昨年、行きつけのお寿司屋さんで偶然お会いした時とても気さくに話しかけてくださり今度一緒にごはん行きましょうって約束してくださったのに》と振り返った。続けて《悲しくて 悲しくて…新型コロナウイルスが本当に憎いです心からご冥福をお祈りいたします》とつづった。
タレントの山田邦子(59)はブログで、《いやーー!! 岡江久美子さんが………絶句です》と切り出した。自身が乳がんで闘病した経験と重ね、《放射線治療は毎日病院に通うのでどこでどう感染したのかはわかりませんが、おそらく乳がん手術は成功したから放射線治療に進んだはずだから、残念過ぎます。最後までがんばったんだと思います。つらい、つらすぎます》と偲んでいる。