中国公船(左端)の接近を受け、漁船(右端)の間に入り警戒する2隻の海上保安庁の巡視船=21日、尖閣諸島周辺海域(提供動画から) 画像を見る

 

尖閣諸島周辺の接続水域内で21日、八重山漁協所属の漁船が航行中に中国公船「海警」の接近を受けていたことが25日、関係者などへの取材で分かった。琉球新報が入手した映像では、航行する漁船の右舷側前方から海警が接近し、並走する様子が確認できる。周辺海域で警戒に当たっていた海上保安庁の巡視船が漁船と海警の間に入り、海警に対し領海に近づかないよう警告を繰り返した。同海域では5月にも中国公船が与那国漁協所属の漁船を追尾した。

 

第11管区海上保安本部によると、尖閣諸島周辺の接続水域内を航行する海警4隻が、漁を行うために同諸島周辺の領海を目指し航行する漁船2隻を発見し、接近を始めた。漁船は領海内に到着後、操業を開始した。海警4隻はその間、数時間にわたり接続水域内にとどまった。漁船が漁を終え帰路に就くと、再び接近を試みたという。

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