沖縄のビーチや滝、サトウキビ畑の映像を、ただ眺めるだけのサイトが注目を集めている。ウェブ制作会社のダーウィン(那覇市、大城昌紀代表)が運営する「ぼーっと沖縄」だ。2014年にサイトを開設以来、1日の平均ページ閲覧数(PV)は約10PV程度だったが、新型コロナウイルス感染拡大による外出控えを受けアクセス数が伸びた。7月の4連休中は合計1万5千PVまで増えた。
映像全20種のほとんどは県内ビーチで撮影。1番人気は国頭村のオクマビーチだという。撮影を手掛ける大城代表は「ただ海を眺めに沖縄に来る人もいる。映像にして届けようと思った」と話す。音声をオンにすると波や風の音が聞ける。テレワーク中に音だけ楽しむ人もいるという。
地域別閲覧数は東京が最多。大城代表によると、「Go To トラベル」で東京の除外が決まってから伸び始めたという。海外からの閲覧もあり、韓国ではメディアで取り上げられ1日2千PVに増えた。新型コロナで旅行できない分、自宅で沖縄気分を味わう人が増えている。
今後は水中や人気観光地の映像も検討しているという。大城代表は「映像を通じて沖縄の良さを知ってもらいたい。コロナが落ち着いたときに来てもらえるよう、新たな視点で呼び掛けられたら良い」と話した。
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