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「ここ数年、CMやドラマでコメディタッチのものをやらせていただく機会が増えていますが、私自身は、コメディととらえて演じていないんです。ただ自分の役に徹し、大真面目に、楽しんでやっていることが結果、ご覧になる人たちにはおもしろく見えているのかしら? という感じで(笑)」

 

そう語るのは、4月10日スタートの新ドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』(東海テレビ・フジテレビ系にて土曜23時40分~)で主演を務める大地真央さん(64)。昨年末からクランクインしているが、“口を開けば自慢話か毒舌か”という主人公を演じるため、膨大な量のセリフと格闘中だという。

 

「セリフを覚えながら、いかに睡眠時間を確保するかが大きな課題。難しいからこそやりがいがあるのだと、自分自身、思おうとしているフシがあります(笑)。ハルコさんはよく食べ、また、キャリアウーマンという点では自分に重なるところもありますが、私は彼女のように終始しゃべりっぱなしではないですね」

 

原作は、女性の本音を鋭く描き出すことに定評のある林真理子の人気小説。大地さん扮する還暦を迎えたバツ2の独身女性が、世の中の悩みや不正をバッサバッサとぶった斬っていく。じつに痛快だが、タイトルの“オバハン”はかなりインパクト強めだ。

 

「私自身、オバハンなところは“なきにしもあらず”で、妙に細かいのに妙に大胆であったり、ハルコさんを演じていて『わかる!』と共感する部分は端々にあります。やっぱり、人間はある程度、長く生きていると強くなりますし、そのうえ、ハルコさんには信念があり、筋が通っているから言葉に説得力がある。こんな頼りになる人が自分の周りにいたらいいなあ、と思います。そういう意味では、彼女のようなオバハンに憧れますね。私自身、いいオバハンになれたらいいなあと」

 

「女性自身」2021年2月2日号 掲載

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