県内で1日から、2022年春卒業予定の大学生を対象とした合同企業説明会が始まり、優秀な人材の確保に向けて企業の採用活動が本格化した。一方で、新型コロナウイルス感染拡大による経営不振や先行きの不透明感から、採用人数を絞る企業や取りやめる企業も出ている。コロナ前の売り手市場が一転し、「就職氷河期」の懸念が強まる中で、学生らは不安を抱えつつ、就職活動に臨む。
学生が企業の雰囲気を知る機会となるインターンシップも中止やオンライン開催が多く、学生が企業の担当者と対面で接する機会も極端に減った。
宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで1日に開かれた合同企業説明会に来場した、琉球大農学部3年次の山川奈菜さん(22)は「インターンシップが少なく、合同説明会でしか企業を知ることができないことに不安を感じる。説明会にできるだけ参加して、自分に合う企業を知っていきたい」と語った。
沖縄キリスト教学院大3年次の友利早紀さん(21)と當銘紗季さん(21)は、感染症の影響が少なく、将来性のある企業を中心に企業研究を始めた。友利さんは「募集人数が少ない企業もある。景気に左右されにくい企業への就職を目指したい」と語った。
琉球大理学部の仲村和也さん(21)は「就職活動が解禁となり、これから情報を解禁する企業も多いのでイメージしやすくなると思う」と語った。
沖縄コンベンションセンターでは、2日に「Agre新卒2022就活フェスタ」、3日に「琉球新報就職フェア」と、立て続けに企業説明会が開かれる。
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