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3月いっぱいで、まる60年の歴史を刻むNHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)。そこで、出演者たちの“特ネタ”はもちろん、人に話したくなるトリビアをクイズ形式で出題! あなたの“マニア度”は……?

 

【Q1】高視聴率を呼んだ“●●時代の女性”という設定

 

最高視聴率62.9%をたたき出した第31作『おしん』(’83年)は、明治から昭和を生き抜き、スーパー業を営む女性の一代記。好景気に沸く日本人が忘れかけた、ものの大切さや清貧を描いた。

 

男性中心社会の明治時代を生き抜く女性の気骨を描いたのは、第36作『はね駒』(’86年)。ヒロイン役・斉藤由貴の好演も光り、最高視聴率は49.7%を記録。明治時代の女性を描いた作品は26作品ある。

 

【Q2】『マッサン』、『エール』以前に男性が主人公を演じた作品は?

 

第91作『マッサン』(’14年)、第102作『エール』(’20年)は、男性が主人公を演じた珍しいケース(前者の主演は玉山鉄二、後者は窪田正孝)。

 

しかし第1作『娘と私』(’61年)、第3作『あかつき』(’63年)、第5作『たまゆら』(’65年)、そして第7作『旅路』(’67年)など、初期は男性を主人公に据えた作品が多かった。

 

そのほか男性を主人公として描いた作品は、第32作『ロマンス』(’84年・主演:榎木孝明)、第33作『心はいつもラムネ色』(’84年・新藤栄作)、第35作『いちばん太鼓』(’85年・岡野進一郎)、第53作『走らんか!』(’95年・三国一夫)など。

 

【Q3】「主演は無理!」のひとことでヒロインの座についた女優は?

 

第15作『水色の時』(’75年)でヒロインを演じた大竹しのぶ(当時17歳)だが、最終オーディションでは落選寸前だったとか。しかし、脚本家たちの猛烈なプッシュによって選ばれたという。松嶋菜々子は演技経験が少なく、オーディション時に「(主演は)無理だと思います」と正直に話したことが制作陣の目に留まり、第54作『ひまわり』(’96年)のヒロイン抜擢につながった。

 

【Q4】収録中に「ニューヨーク留学」が決まっていた人物とは?

 

話題を呼んだバイプレーヤーといえば、第11作『繭子ひとり』(’71年)で家政婦・田口ケイを演じた黒柳徹子。田口は劇中、アメリカで家政婦をすることを選び、ニューヨークへとたっていくが、これは黒柳自身、アメリカ留学に行くことが決まっていたことから加えられた設定だった。

 

【Q5】第67作『まんてん』に出演した宇宙飛行士は誰?

 

第5作『たまゆら』(’65年)には原作者の川端康成が、そして第3作『あかつき』(’63年)には同じく原作者の武者小路実篤が劇中に出演するなど、“意外な出演者”も朝ドラの名物だ。第67作『まんてん』(’02年)には、スペースシャトル・エンデバーに搭乗した宇宙飛行士の毛利衛さんが本人役として登場。また、五木ひろしも第77作『ちりとてちん』(’07年)にて本人役で登場している。

 

【Q6】元サッカー日本代表が朝ドラで演じた役とは?

 

意外な出演者は、枚挙にいとまがない。元サッカー日本代表のラモス瑠偉は第66作『さくら』(’02年)で居酒屋店主・レオナルド役を演じた。また、『マッサン』にて、戦後のどさくさにまぎれて大阪で模造ウイスキーを販売する「柴田商会」の社長とその部下を演じたのは、安田大サーカスの団長とクロちゃんだった。

 

【Q7】脚本家が5人も交代した“いわくつき”の作品は?

 

長期にわたって撮影を行う朝ドラだが、なかには“ドタバタ降板劇”が報じられた作品も。脚本家・橋田壽賀子の人生を描いた第52作『春よ、来い』(’94年)では、主演の安田成美が途中降板。橋田との確執が噂された。

 

鈴木京香がヒロインを演じた第46作『君の名は』(’91年)は視聴率の低迷にあえぎ、脚本家が5人も交代することに……。

 

’22年に放送が予定される第106作『ちむどんどん』では、黒島結菜がヒロインに抜擢。朝ドラの歴史はまだまだ続く。

 

「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載

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