「ワインを好きになったきっかけは、DRCエシェゾー85年という1本のワインに出会ったこと。弟の家で開いたワインパーティでたまたまこのワインを開けたところ、全身を雷で打たれたような衝撃を受けてしまって。1本のワインの向こう側に文化や歴史、物語が映画のように駆け巡ったんですよ」(ゆう子先生)
「あんなワインに出会ったのは初めてで、ワインの世界をもっと掘り下げてみたいという思いが止まらなくなっちゃって」(伸先生)
そう語るのは、『女性自身』4月6日発売号から始まる新連載コミック「死ぬほど愛して」の原作者である樹林伸先生&ゆう子先生。日本にワイン文化を広めた『神の雫』(亜樹直名義)は、2人のワイン愛から生まれた作品だ。そんな特別なワインとの出会いをきっかけに、「このシャトーやテロワールはどんな味?」と、世界中のワインを買い集め、あまりにも数が増えすぎて、マンションの一室をワインセラー代わりに借りていた時期もあるという。
そんな樹林先生に、『女性自身』の読者にも手軽に買える美味しいワインを教えてもらった。
「ワインは嗜好品ですからね。値段が高ければ高いほど、“美味しい”と感じるとは限らない。ワインビギナーの方は、まずは安旨ワインの代表格、手に入りやすいチリのコノスルあたりから飲んでみては?」(ゆう子先生)
「『神の雫』本編でご紹介したイタリア・ファルネーゼ者のカサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォもオススメ。果実味豊かで、1,000円台でも十分満足できますよ」(伸先生)
「ボルドーが好きだったら、なんといってもモン・ペラ。成城石井や明治屋などのスーパーでも売っているので、見つけたら、ぜひ買って飲んでみて」(ゆう子先生)
伸先生曰く、日本ほど世界各地のワインが手軽に買える国はないとか。ネットを利用すれば、どのショップの値段が一番安いかという比較も一目瞭然。先生方のお勧めワインを見かけたら、ぜひ味わってワインの世界への第一歩を踏み入れてみよう。
【INFORMATION】
樹林伸先生&ゆう子先生の新連載「死ぬほど愛して」は、4月6日発売の『女性自身』でスタート。作画を担当するのは、テレビドラマ化して話題を呼んだ『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』の草壁エリザ先生。魅惑のラブ&サスペンスに注目だ。
「女性自身」2021年4月13日号 掲載