二つのギネス世界記録認定証を手に指先でボールを回すJJさん=8日、那覇市おもろまちの新都心公園(ジャン松元撮影) 画像を見る

バスケットボールのドリブルやハンドリングの「神業」を駆使した、フリースタイルバスケのパフォーマーJJさん=那覇市=の技が、二つのギネス世界記録に認定された。
新型コロナウイルスの影響で、エンターテインメント業界が苦境にあえぐ中で、人々に勇気や希望を与えようと、「ギネスという結果を出して言葉に力を持たせたい」との思いで挑戦した。今年のうちに、さらに三つのギネス記録認定を目指している。

 

ギネス記録に認定されたのは(1)四つのバスケットボールを同時に回した時間の長さ(2)手や胸を使って輪を作るようにボールを回す「アームロール」を3個のボールで1分間に何回できるか―の二つ。昨年12月20日に挑戦し、(1)はそれまでの記録より13秒長い21秒65、(2)はそれまでの記録より10回多い49回だった。3月中に記録更新が認定された。
認定証が届き、JJさんが4月8日、本紙の取材を受けた。認定証を抱えながら、指先でボールを回してポーズを決めて撮影に応じ、アームロールなどの技を披露した。
ギネス記録への挑戦によって、コロナ禍のエンタメ業界を盛り上げることも狙う。16年には国家公務員を退職し、この道を選んだ。

 

19年には世界最高峰のサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」のオーディションに合格したが、その後のコロナの影響でシルク・ドゥ・ソレイユは経営破綻した。自身を取り巻く環境は厳しさを増す。それでも生半可な気持ちでやってない。本物だと分かってもらうため、さらにギネスに挑戦する」。バスケットボールを操りながら、目を輝かせた。
(仲村良太)

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