2両編成のゆいレール車両。ラッピング列車も現在9台走っています=那覇空港駅 画像を見る

2003年に那覇空港駅~首里駅を結ぶモノレールとして開業し、19年にはてだこ浦西駅まで延長された「ゆいレール」こと沖縄都市モノレール。すっかり私たちの日常に溶け込んでいますが、意外と知らないちょっとしたトリビア(豆知識)も多いんですよ! 今週はそんな「ゆいレールトリビア」をお届けします。

 

折しも、那覇から浦添方面に足を運ぶ用事のあった調査員。それならばと、ゆいレールを利用して移動することにしました。

 

乗車にあたって、沖縄都市モノレール株式会社の皆さんに、事前にいくつかのチェックポイントを教えてもらいました。それを確認しながら、終点のてだこ浦西駅まで向かいます。

 

男声・女声のアナウンス

 

では、那覇空港駅から出発!

 

とその前に。那覇空港駅の改札で、最初の注目ポイント。那覇空港駅は「日本最西端の駅」。券売機と改札の間に大理石のモニュメントが。ちょっと不思議な形ですが、実はこれ、飛行機の翼をイメージしているんです! また、モニュメントには、2つのブロンズ像がはめ込まれています。1つはゆいレールの車体、もう1つは…なんと大根!! 那覇空港は、かつて鏡水大根(カガンジデークニ)の大根畑であったことの記録だそうです。面白いですね。

 

さて、切符を買ってホームへ。調査員は、800円で何度も乗り降りできる1日乗車券を購入。切符にはQRコードが印刷されており、これを改札機の読み取り部にかざせば改札を通過できます。ちなみに、昨年3月からSuicaをはじめとする全国都市交通系ICカードも利用できるようになっています。便利!

 

ホームでしばらく待つと、電車の到着を知らせるアナウンスが聞こえてきました。ここでも注目ポイントが。実は、1番線と2番線で、電車の到着・出発を知らせるアナウンスの音声が違っているんです。1番線は女性、2番線は男性の声。これ、知ってると自慢できますよ(なお、車内のアナウンスは女性の声で統一されています)。

 

隠れたモチーフを探そう

 

調査員が乗り込んだゆいレール車両は、次の赤嶺駅へ。1駅しか進んでいませんが、ここでいったん下車。赤嶺駅は「日本最南端の駅」。駅構内には記念撮影ができる「顔はめ」パネルがあり、駅のそばのロータリーにはモニュメントもあります。

 

そして、駅周辺の照明灯もチェック! よく見ると…なんと、デザインにゆいレールのロゴマークが組み込まれています。車中からも見えるので、ぜひ探してみてください。

 

再び乗車し、景色を楽しみつつてだこ浦西駅へ向かいます。那覇や浦添の街を高いところから見渡せるのが魅力ですね。

 

ところで、ゆいレールの駅はいくつかの区間ごとにステーションカラーが設定されています。各駅の駅名を示すプレート、自販機、そしてコインロッカーなどが、その区間のステーションカラーに統一されているんです(ただし交換等による例外あり)。これも知ると「へぇ~」と驚くトリビアですね。アナウンスの前後に流れるチャイムも駅により異なるので、ぜひ聴き比べを。

 

約40分、17キロの旅路を終え、ゆいレールは終点のてだこ浦西駅に到着。駅の手前のトンネルにもびっくりしますが(モノレールなのにトンネル!)、てだこ浦西駅では、改札付近の天井に設置されているアートガラスを見上げてみましょう。てだこのまちを描いたカラフルな風景の中に、小さく描かれたゆいレールの車両が隠れています。調査員はなかなか見つけられず、発見した時は「あった!」と歓声を上げてしまいました。駅での待ち時間にチャレンジを。

 

調査員は今回、チェックポイントを知ることで、より楽しく乗車できました。なお車内はコロナ対策のため窓を明けて運行。調査員が乗車したのは週末の正午前後でしたが、密は避けられていましたよ。もちろんマスクは忘れずに!

(2021年5月27日 週刊レキオ掲載)

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