「医師として約20年間、患者様との診察というかかわりを通じて診療に携わってきました。(中略)自分自身が患者様の立場になった時にこうであればいいなと思い診療してまいりました。その考えのもとその経験を活かし、都心部で夜間でも受診できるクリニックがあればと思い少しでもお役にたてることがあればと開業に至りました」
12月17日に発生し、24人もの犠牲者を出した大阪市北区のビル火災。冒頭のコメントは、火元である『西梅田こころとからだのクリニック』の公式サイトにつづられているものだ。
しかし、火災によって院長の西澤弘太郎さんは死亡。そして20日、『MBS NEWS』によるとクリニック関係者の林幸恵さんと渡邉咲季さんの死亡も確認されたという。「少しでも役に立てれば」という思いは永遠に閉ざされてしまった。
そんななか、『全裸監督』(Netflix)の主人公のモデルとなった村西とおる氏(73)のツイートが物議を醸している。19日、村西氏は16万人以上のフォロワーがいるTwitterにこう投稿したのだ。
《24人の死亡が確認された悲惨な大阪の心療内科。行けば僅か数分の診察で「とりあえず軽いお薬を出しておきましょう」となりて薬漬けの人生のはじまり、気がつけば立派なジャンキーに仕立てられ、睡眠薬や抗うつ剤を手放せず。本日も精神科の待ち合い室は調剤薬局と化して、お日柄もよろしく大入満員》
村西氏は、西澤さん達が患者を“薬漬け”にするためにクリニックを運営していたとでもいうのだろうか?『THE SANKEI NEWS』は「先生には人生を救っていただいた。悲しくて胸が張り裂けそうだ」という患者の声を紹介しているがーー。ネットでは、村西氏のツイートに非難が殺到している。
《多くの人が犠牲になった病院火災で死者の尊厳を踏みにじるような発信は絶対に認めません》
《亡くなった患者をバカにしたようなこのツイート最悪だな》
《通院することも薬を服用することも悪いことではない》
《人を支える精神科を悪く言い、人命を軽んじる発言》
また『全裸監督』を配信しているNetflixにも《Netflixジャパンはこいつをドラマの主人公にした罪の重さを本気で考えろよ》《こんな奴でもNetflixで映像化されるんだからNetflixやめて正解だった》と厳しい声が。
21日にも村西氏はこうツイートしている。
《患者の顔をロクに見もせずにパソコンとにらめっこ、口を開けば「軽いお薬を出しておきましょう」の心療内科がいかに多いことか。これに警鐘を鳴らしたら「通報します」の雨霰。どこに通報するというのか、コチラは前科7犯だというのに。改めて申し上げたい、ジャンキーにされ一生廃人とならぬようにと》