「この5年半、たくさんの方にお世話になりました。しかし、この5年半、1度も座布団10枚をとったことがありません。ですから、表に出て自分のスキルを挙げて、また座布団10枚を獲得するためにも勉強し直して参ります」
12月19日放送の『笑点』(日本テレビ系)でそう語ったのは林家三平(51)。この日の放送で年内での卒業を発表したのだ。16年5月で最年少で加入も、5年7カ月で退くこととなる。
「データ放送を使った視聴者参加型の企画でも毎週のように0枚が続いており、三平さんは以前から非常に気にしていました」(日本テレビ関係者)
ネットでも三平卒業は「妥当」との声が圧倒的だった。
《本当申し訳ないんだけど、正直面白くはなかった》
《初めから無理な人選だった。あまりにウケなくて本人も辛かったろう》
三平の卒業を惜しむ声より、来年からの新メンバー予想に注目が集まっているのが実情だ。前出の日本テレビ関係者は言う。
「木久扇師匠は84歳、好楽師匠は75歳、小遊三師匠は74歳、円楽師匠は71歳と、レギュラー出演する7人の落語家さんの半数以上が70代で若返りが必須です。そこで、原則的にはBS『笑点特大号』に出演する若手真打を第一候補に考えています。そのなかでも、三平師匠と同じ落語協会の柳家わさび(41)、春風亭小朝師匠の弟子でAKB48オーディションの最終審査に残った春風亭ぴっかり(40)、立川流からは立川晴の輔(49)の3名が有力です。今年真打に抜擢された落語芸術協会の桂宮治(45)も有力でしたが、元気な芸風と髪型が林家たい平師匠と“キャラ被り”するという理由で今回は見送られるようです」
ベテラン落語家の桂米助(73)は19日に配信したYouTube『突撃!ヨネスケちゃんねる』で最初に名前を挙げたのは中堅人気落語家の柳家喬太郎(58)と春風亭一之輔(43)。その次が、林家わさびだった。
「落語関係者の間の本命予想では、やはり2011年に映画『落語物語』に出演した柳家わさびが頭ひとつ抜けています。日大芸術学部油絵科卒で、『笑点特大号』では落語紙芝居を披露。センスが良く、即戦力として申し分ないと思います」(演芸関係者)
一方で、局内では「まさかの大物」の意見もあるという。
「三平師匠がレギュラーになったこの数年、視聴率が2桁を切る日もあり、すでに人気と実力を兼ね備えた大ベテランの方に当面の間“ゲスト”としてお願いする案もあるようです。具体的な名前を上げると、木久扇師匠の骨折で今年7月に代打出演した春風亭小朝師匠。当意即妙な受け答えで会場を沸かせました。『ガッテン!』終了報道のある立川志の輔師匠(67)を推す声もあります」
果たして三平師匠の後釜ならぬ“後座布団”に座る新メンバーは誰になるのだろうか。