かつては、メディア各社の世論調査でも“次の総理”の呼び声が高かった小泉進次郎前環境相(40)。昨年の自民党総裁選では、河野太郎・自民党広報本部長(59)を石破茂元幹事長(65)とそろって支持し、“小石河連合”と注目を集めたものの、河野氏は岸田文雄首相(64)に敗れた。
岸田政権発足後は、総務会長代理というポストに落ち着いたが、永田町での存在感低下に歯止めがかからない。
「当選回数が少ない福田達夫さん(54・総務会長)よりも下の役職で、完全な“冷や飯食い”の状態です。進次郎さんは本人は総裁選の後、『私は蟄居する』と言っていましたから、それでいいのかもしれませんが……。
でも、2月上旬に自民党神奈川県連会長に立候補。届け出たのは進次郎さんだけでしたから、無投票で選出されて、3月に正式に就任します。あっという間の“蟄居”でしたが、政治的な求心力低下に手を打ちたいんでしょう」(自民党関係者)
じつは、小泉氏が焦るのには理由があってーー。
「じつは、『文藝春秋』2月号での「次の総理、5年後の総理」というアンケート記事の結果に、小泉氏はずいぶん大きなショックを受けているそうなんです。123人の政治記者が選ぶという企画内容なのですが、“次の総理候補”や“5年後の総理候補”のどちらにもランクインしていなかったのです。
3票入ればランクインするという集計方法だったのですが、環境相時代の番記者からもさほど入らなかったそうで、小泉氏は周囲からも見限られてしまったというわけです」(与党担当記者)
ちなみに、“次の総理候補”1位は林芳正外相(61)、“5年後の総理候補”1位は、福田総務会長だった。
「2018年に進次郎さんが中心となって立ち上げた『2020年以降の経済社会構想会議』という30人ほどの若手議員グループがありました。当時は、“小泉派になる”とまで言われたりもしましたが、進次郎さんに当時の勢いはありません。
この『構想会議』には、福田達夫さんも参加していました。福田さんは、昨年の総裁選の直前に、各派閥の若手議員を集め『党風一新の会』を立ち上げて代表世話人に就任。90人以上集めて注目を集めましたし、岸田政権発足後は党幹部の総務会長に抜擢されました。
福田さんの父は福田康夫元総理、祖父は福田赳夫元総理と、進次郎さんに引けを取らない“政界のサラブレット”。いま党内では、進次郎さんよりも福田さんの名前のほうが、よっぽど話題にのぼっています」(若手議員)