THE RAMPAGEが9月7日、ニューシングル『THE POWER』をリリース。今年1枚目のシングルとなる本作は、9月9日に公開される映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』の主題歌でもある。
今回、取材に参加したメンバーは、ボーカルのRIKUをはじめ、映画の主人公・花岡楓士雄を演じる川村壱馬、『HiGH&LOW』シリーズ初期からの続投となる龍と鈴木昂秀に加え、新キャストとして映画に初参戦した陣、藤原樹、長谷川慎の7名。
「映画の世界観や伝えたいメッセージとともに、僕らが目指すカッコよさみたいなものが歌詞から伝わると思います」という新曲の聴きどころや、ミュージックビデオの撮影秘話、映画の撮影エピソードなどを聞いた。
――新曲『THE POWER』はどのような曲になりましたか?
RIKU:こういう勢いのある楽曲はこれまでもたくさんやってきて、力で押していくような、荒削りな感じがTHE RAMPAGEの売りでもあったと思います。『THE POWER』は、そういう意味では洗練されたというか、僕らのエネルギーが1本の槍になって真っ直ぐに突き進んでいくようなイメージです。
川村:僕自身は、Bメロのパッと静かになってどんどん広がっていく感じがすごく好きで、トラックとの交じり方や音の感触とか一番気に入っています。
――レコーディングのときに意識したところは?
川村:’19年に公開された前作『HiGH&LOW THE WORST』の主題歌『SWAG&PRIDE』と比較しないということを意識しました。というのは最初、『THE POWER』を聴いたとき、『SWAG&PRIDE』ほどの勢いやインパクトを感じられなかったんです。でも、歌詞がついて全体像がはっきりしてからは、メッセージ性が強く、タイトルどおり秘めたパワーのある曲だなあと思って。そこをきちんと表現できたらいいなと思いながら歌いました。
RIKU:僕は、力みすぎないことを意識しました。先ほども言ったように、研ぎ澄まされたような曲なので、強引さはあまり出さないように、リラックスして歌いました。また、映画の主題歌で、(川村)壱馬が演じる楓士雄と(吉野)北人が演じる司がプライドを持って闘いに向かうシーンで流れるということを想定し、その情景がまだ映画を見ていない人にも想像がつくような楽曲にしたいと思いながら歌いました。
――前作の『SWAG&PRIDE』同様、映画に出演したメンバーが振付けを考えたんですよね?
藤原:僕が1サビと3サビから楽曲の終わり部分を振付けました。まず、映画の主題歌ということで、攻撃的でパワフルな大振りを作ろうと、随所にアクションの動きなどを取り入れました。とにかく、今までで一番みんなが疲れる振付けにしたら、そのぶんパワーも半端ないんじゃないかと思って、いろいろ詰め込んだ感じです(笑)。
鈴木:その疲れる1サビと、陣さんが振り付けした2サビが好きですね。
陣:ドMやないか!(笑)
鈴木:どちらのサビも力強い振付けだし、やっぱり勢いが伝わるのはサビかなと思って(笑)。THE RAMPAGEらしさと映画の世界観を交えた部分でもあり、メッセージが一番わかりやすい振付けになっていると思います。
龍:HiGH&LOWの主題歌なので、『THE POWER』のミュージックビデオも上と下をテーマに構成されているんですよ。ミュージックビデオも歌詞にリンクするように作られていますし、そのテーマ感を曲に盛り込んだのはこの曲が初めてだと思います。
長谷川:龍が言うように、上と下の表現というのは、振付けを考えるときものすごく意識しました。チームをAとBの2つに分けて、Aが立って踊る振付けが多かったら、Bは下にしゃがむような振付けをするとか、どこを切ってもHiGH&LOWの世界観を表現しています。