その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!
【お手頃物件についてくる不気味な「アネックスルーム」】
結婚を機に新居を探していたので、つい先日までいろいろな物件へ内見に行っていました。そのなかで、少し奇妙な体験をしたのでお話しします。
その物件は、築年数がけっこう経っていて、内装も年季が入っているものの、マンションの高層階にしては値段が手頃で、僕も妻もわりと気に入っていました。
しかも「アネックスルーム」が付いていて、1部屋分の家賃で、隣の小さめの部屋も、同時に借りることができるんです。
YouTubeの撮影部屋に最適だと思い、さっそく見に行ったんですが、足を踏み入れた瞬間、空気が異常に重たいのを感じました。
その理由が判明したのは、トイレのドアを開けたとき。男の人の幽霊が、壁にもたれかかるような異様な姿勢で立っていたんです。よく見ると、頭上にあるブレーカーに手を伸ばしているようでした。
そこで、不動産屋さんを通して、大家さんに、アネックスルームで何か事件や事故がなかったか聞いてもらったんです。
すると、先方からの回答は「それが気になるなら、住んでいただかなくて結構です」というものでした……。
なにか隠しておかなければならない秘密でもあるんでしょうかね。
【PROFILE】
シークエンスはやとも
1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。