都内のそば店のカウンター席で、黒のキャップを目深にかぶり、そばをすする竹野内豊(51)。’21年の末に電撃独立した竹野内は11月中旬、『イチケイのカラス』(フジテレビ系)のスペシャルドラマの撮影を終えて、食事をしていた。
「’21年の4月クールに放送され平均視聴率12.6%を記録した『イチケイのカラス』ですが、劇場版はすでに今年の夏に撮影されており、来年1月に公開されます。現在収録しているスペシャルドラマ版は、その直前に放送される予定だそうです。撮影現場で竹野内さんは前室にも入らず、直前まで台本を読むなどして、一人静かに集中しています。
映画版が渾身の出来だっただけに、竹野内さんは今回のスペシャルドラマ版への出演に当初は“もういいんじゃない”と渋ったと聞いています。その後、周囲からの説得を受けて、撮影に入ったといいます」(テレビ局関係者)
竹野内がためらったのには、ある思いが。映画関係者は明かす。
「昨年末、独立した竹野内さんは、軸足をドラマから映画に移して勝負していきたいと考えているそうです。現在、出演が発表されている作品は、劇場版『イチケイのカラス』や、山田孝之さん(39)とのダブル主演の映画『唄う六人の女』など3本です。『唄う六人の女』への出演は、“この作品に出たい”と竹野内さん本人が熱望し実現しました。独立後はさらに、出演作を吟味しているようで、’23年1月クールの連ドラへの主演オファーが届いていたそうなのですが、断ったと聞いています」
ドラマ出演を減らす意向があることについて、竹野内の所属事務所に問い合わせると「事実ではありません」と否定したが、ドラマと比べて長期間拘束されない映画を選んでいる事情もーー。
「現在竹野内さんは、もともと’14年に両親のために購入した家で、お母さんと同居しているんです。お父さんが同年に亡くなったこともあり、長らくお母さんは一人暮らしをしていました。
竹野内さんはたびたび仕事現場でお母さんの話を出すほど、仲がいいそうです。竹野内さんが芸能界入りしたのも、お母さんとお姉さんがファッション誌に写真を送ったことがきっかけでした。芸能界に入ってからも、応援される傍らで、厳しい意見を伝えられることもあったのだとか。独立した今では、お姉さんが仕事の窓口を務めています」(芸能関係者)
竹野内を常に応援し、支え続けてきた実母だがーー。
「竹野内さんのお母さんは、83歳で足が悪く、“いいお医者さんの選び方”といった本を熟読するなど、健康に対して不安があるのだとか。そんなお母さんを自宅でサポートする必要があるみたいですね。竹野内さんは’19年にイベントで、大切にする時間について聞かれて『家族との時間』と答えています」(前出・芸能関係者)
実母との時間を大切にする故の“ドラマ卒業”シフトのようだ。