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その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

 

【池袋のホテルで体験した不思議な話】

 

『五等分の花嫁』というアニメ映画にドハマリしていたとき、限定の特典ほしさに、朝イチで映画館に行きたくて、池袋に前乗りしたことがあります。

 

安いわりには、きれいなホテルだったんですけど、ベッドに寝転んだ瞬間、足元のほうから誰かの視線を感じました。

 

起き上がって確かめてみると、ちょうどそこには窓があって。その後もずっと、見られている感じが続いたので、思い切って開けてみることにしました。

 

するとそこには、若い女の人がうつろな表情で、ぼーっと立っていたんです。

 

僕が泊まっていた部屋は13階だし、隣のビルとの隙間はほとんどなかったので、もちろん生きてる人じゃないですけどね。

 

ただ彼女は、そこにたたずんでいるだけで、とくに何をしてくるわけでもないんです。

 

それでもやっぱり視線が気になって、何度か窓を開けてみたんですが、ずっとそこに立っているだけでした。

 

そのうち、眠気のほうが勝ってきて、結局、朝までぐっすり寝ちゃったんですよね(笑)。

 

起きたとき、一応確かめておこうかなと、もう一度窓を開けてみたら、やっぱり女の人がぼーっとたたずんでいました。

 

【PROFILE】

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。本連載をまとめた著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売中。

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