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「撮影を終えた小栗さんは『これまでの作品で経験してきたこととは違う感覚。まだまだ続けていきたい気持ちと、終わってホッとする気持ちが両方ある』と感慨深げに話していました」(制作関係者)

 

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』最終回は鎌倉市内で出演者が集結するグランドフィナーレイベントが行われるほどの盛り上がりをーー。

 

1年5カ月にわたり北条義時役を演じた主演・小栗旬(39)本人も“鎌倉殿ロス”に陥るほど、今回の大河は彼にとって“理想の職場”だったようだ。

 

「小栗さんは三谷幸喜さんが作り上げた『鎌倉殿』の登場人物たちを愛しており、彼らの魅力を最大限に生かすためにはどうすればいいかを常に考えていました」

 

そう話すのはNHK関係者だ。

 

「たとえば、源実朝が暗殺される鶴岡八幡宮の大階段のセットは、局内のスタジオで組まれたものです。小栗さんは大掛かりなセットに感嘆し、スタッフの気合に応えようと、自分の出番がないシーンでもリハーサルに立ち会っていました。

 

実朝役の柿澤勇人さん、源仲章役の生田斗真さん、公暁役の寛一郎さんの動き方にアイデアを出していました。仲章、実朝の死に際をどうするかまで話し合いに一緒に参加して、座長として現場を引っ張ったのです」

 

クランクアップから約1カ月、複数メディアのインタビューで小栗はこんな本音を口にしている。

 

「どんなにしんどかったとしても、やはり今の日本の環境で、どこを探してもここまでの長期間ノンストップで一人の人物を演じられる機会はないですからね。今回ある種の成功体験というものをさせてもらいました。

 

またいつか大河ドラマの主演をもう一回やりたいと思っています」

 

前出のNHK関係者によれば、小栗が大河再主演を意識するようになったシーンがあるという。

 

「最終回の一つ前の放送で、朝廷から討伐の宣旨の対象となった義時が満足げな笑みを浮かべて

 

《平相国清盛、源九郎判官義経、征夷大将軍源頼朝と並んだのです。北条四郎の小倅が。面白き人生でございました》と語る場面があります。

 

小栗さんの頭には後鳥羽上皇(尾上松也)とともに後白河法皇(西田敏行)の顔が浮かんでいたはずです」

 

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