天皇陛下と雅子さまが、コロナ禍以降初めて、“ノーマスク”で皇居外での行事に臨まれた。4月13日、科学技術の分野で目覚ましい業績をあげた国内外の研究者に贈られる「日本国際賞」の授賞式に出席された両陛下。
「久しぶりにマスクを外されていたので、晴れやかにほほ笑まれる雅子さまのご表情もよく拝見できました」(皇室担当記者)
国際的な貢献を評価された研究者たちに向けられた雅子さまのまなざしが輝いていたのは、“盟友”との再会を果たされたばかりだったからかもしれない――。
この2日前、天皇陛下と雅子さまは、来日していた中東・ヨルダンのアブドラ国王とラーニア王妃、長男のフセイン皇太子と会見された。雅子さまはラーニア王妃の腰に手を回され、うれしそうなご表情で、会見が行われる御所・小広間へと案内されたという。
「両陛下の結婚の儀が執り行われたのは1993年6月9日ですが、アブドラ国王夫妻はその翌日10日に結婚しています。今回の会見でも2カ月後に迫った結婚記念日が話題になったそうです。
雅子さまが初めてヨルダンを訪問されたのは1995年1月。皇太子となる前のアブドラ国王とラーニア王妃ら王室メンバーから、温かい歓待を受けられました。それ以来、両ご夫妻は何度もお会いになる機会があり、非常に親しいご関係にあります。
昨年9月のエリザベス女王の国葬でも、前後の列という近い席で参列され、旧交を温められたそうです」(宮内庁関係者)
28年来の交流とあって、11日の会見での懇談は、終始和やかで打ち解けた空気になった。前出の宮内庁関係者はこう続ける。
「両陛下は国王一家と、通訳を介さずに英語でお話しされたので、会見時間の25分間はとても濃密なものになりました。ヨルダンによるシリア難民支援や両国の関係について語られたり、今年6月に結婚するフセイン皇太子に対して、両陛下はお祝いのおことばを伝えられたりするなど、さまざまな話題で盛り上がったと聞いております」
同席されなかった愛子さまについて話が及ぶ一幕も――。
「ラーニア王妃が雅子さまに愛子さまのご近況について尋ねたそうです。雅子さまは笑顔で、コロナ禍でキャンパスへの登校を控えられてきた愛子さまが翌日登校されることをお話しになり、王妃も喜んでいたと伺っています」