ガザ地区から発射されたロケット弾が直撃した現場。イスラエル南部の町スデロット(写真:AP/アフロ) 画像を見る

TBSの報道番組『NEWS23』の記者で、現在イスラエルで取材を行っている須賀川拓氏が、自身への中傷に対し反論した。

 

10月15日までに双方合わせて3600人が死亡するなど、多くの犠牲者を出しているイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘。須賀川氏はSNS上で凄惨な現地の状況を賢明に伝えているが、そんな須賀川氏のもとには心無い声が相次いで寄せられている。

 

須賀川氏は、10月14日に自身のX(旧Twitter)に《東京のスタッフが作業してくれています。感謝します。まだガザから伝えられず、イスラエル側の被害が中心となりますが、この戦争で被害を受けるのは、双方の一般市民、そこを強調していきたいです》と、イスラエルの様子を伝えるYouTube動画を投稿。

 

動画では、ガザから12キロの距離にある街アシュケロンに着弾したロケット弾の跡や、ガザのすぐそばに位置する街、スデロットの銃撃戦が行われた警察署の様子をレポート。取材を行う須賀川氏の真上でイスラエル側の防空システムによる迎撃が行われるなど、動画からは現地の危険さがひしひしと伝わる。

 

ロケット弾の着弾地点付近の車両が、着弾時の爆発の影響で破壊されている様子を伝えながら、須賀川氏は「非対称な戦争といわれる一方で、双方で犠牲になっているのは本当に戦争とは関係ない人だということが今の現場を見てもわかると思います」と戦争の無慈悲さを伝えていた。

 

しかし、この投稿に対してまで《観光旅行楽しそう》と揶揄するユーザーが。10月15日、須賀川氏はこのコメントに対し、《これを見て観光旅行だと言うんですね。。。人間としての感性を疑います。楽しいわけねえだろ。人が死んでるんだよ。死臭が漂ってるんだよ。脳裏に焼き付くんだよ。使う言葉には気をつけた方がいいですよ》と怒りを滲ませた。

 

さらに、《テロリストを放置したら、イスラエルの一般市民が死ぬだけですよね、更には世の中やった者勝ちになり無法地帯のアナーキー社会になりよね!それが貴方とTBSの正義ですか?貴方の子供が強盗に殺されても笑っていられるなら、貴方は人間を止めた方が良いね》と中傷するコメント対しては《どこの誰が、人が死んでも笑ってるって?いい加減にしてください》と反論した。

 

須賀川氏には、これまでも悪質な誹謗中傷が相次いで寄せられている。10月10日にも《観光旅行ご苦労さん。ハマスの仲良しさんから、よ〜く自慢話聴いてリポートしてくれよな。》とのコメントが投げられ、《イスラエルの友人と、涙をこらえながら取材している。ガザの友人からも、半分嗚咽しながら電話がかかってきた。はっきり言わせてもらう。ふざけるな。以上》と憤りをあらわにしていた。

 

須賀川氏は、このような誹謗中傷は相手にしない方がよいというユーザーからの指摘に対し、《自分に対してはどうでもいいんですが、取材した相手をバカにされた気分になるので、我慢の限界を超えるときもあるんです》と胸の内を吐露していた。

出典元:

WEB女性自身

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