お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史(52)が乗用車を運転中に当て逃げ事故を起こしたことが判明し、注目を集めている。
藤本は10月4日の正午ごろ東京・渋谷区の交差点で接触事故を起こしたものの、対応せずに、運転を続けて現場を立ち去り、当て逃げの疑いで捜査中だという。報道によると、接触された乗用車の運転手が警視庁に通報し、事故が発覚。運転手にケガはなかったという。
藤本は所属する吉本興業の公式サイトを通じて《この度は事故を起こしてしまい、また、事故直後に適切な対応ができておらず、浅はかな行動をとってしまい、被害者の方に対して大変申し訳ない思いです》と謝罪のコメントを出しており、当面の間は活動を自粛する。
■逃げることは自分の首を絞めるのに…多くの人が抱いた違和感
12日放送の『ゴゴスマ~GOGO Smile~』(TBS系)では、藤本と長年の付き合いのある放送作家の野々村友紀子(49)は「なんで逃げたんやろうって。その一点。不思議です。性格的にも今までいろんな人のケースを見て、逃げたら大変なことになるって、人一倍敏感な性格でよく分かっている」とコメント。藤本の“逃げ”に対して違和感を覚えていた。
過去にも、交通事故の現場から逃走したことで、余計に自らの首を締めた芸能人は複数いる。
‘16年にはノンスタイルの井上裕介(43)がタクシーと接触事故を起こしたが「世間に知られたら大変になると思った」として”当て逃げ”。不起訴処分となったが約3カ月の謹慎生活を強いられた。さらに’20年には俳優として順風満帆だった伊藤健太郎(26)がバイクと衝突するひき逃げ事故を起こし逮捕。後に不起訴となったが、ドラマ降板、イメージ低下など代償は高くつき、約1年間表舞台から姿を消した。
■「気づかなかった」わけがないことがほとんど
多くの人は「逃げなければ、事故ですむのに…」と思うものだが、なぜ人は事故を起こしたときに逃げてしまうのだろうか。弁護士法人松本総合法律事務所代表の松本賢人弁護士に実際に起きるパターンを解説してもらった(以下、全て松本弁護士のコメント)。
「1番多い印象なのは“言わなければバレないと思って逃げた”というケースだと思います。本人たちは無自覚の場合もありますが、逃げるときにはなんとなく“バレないだろう”というバイアスが働き、“丁か、半か”といったときに“半が出る”と本人なりに考えて逃げてしまう訳です。最終的に警察に捕まると『家族に知られる訳にはいかない』など様々な言い訳をして自分たちの正当化し始めますが、後付けの理由であり、大した理由は出てこないことが多いです」
本当に「気がついていなかった」というパターンはないのだろうか。
「大体の場合が、“気がつかなかった”や“動物に当たったと思った”などと主張しますが、実際は車がベコベコに凹んでいるとか、人型に凹んでいるとか、車 の状態を見ればわかる場合が多いと思います。ミラーがちょっと接触したくらいで、“当たったかな? 当たってないかな?”みたいなことも運転していればなくはないですが、それくらいのことでは警察沙汰にはならない場合がほとんどです。
交通事故は、少なくとも2人の当事者がいて、そのうちの片方か両方が警察に通報しないと警察沙汰になりません。片方が気づいて警察にまで行っているということは、“ちょっと”どころでは済んでいないことが多いです」