(写真:日刊スポーツ/アフロ) 画像を見る

「右肘のリハビリ中の大谷選手はトレーニングのかたわら、来シーズン用の打者専用のシューズを製作するため、契約中のニューバランス社と定期的にミーティングを行っているそうです。そのなかで大谷選手は『日本の小学生の野球人気を盛り上げたい!』と熱弁して、今回のサプライズにつながったといいます」(在米スポーツライター)

 

大谷翔平選手(29)が11月9日、自身のインスタグラムを更新し、日本の小学生へ6万個のグローブを寄贈したと明かした。

 

《この度日本国内約20,000校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約60,000個を寄贈いたします。野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです。このグローブを使っていた子供達と将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!》

 

「野球しようぜ!」の直筆メッセージとともにグローブの写真を添えて、日本語と英語両方でそう記したのだ。スポーツ紙記者は言う。

 

「対象の小学校は特別支援学校も含まれます。3種類のグローブは、右利き用2個、左利き用が1個。“どんな子供たちも全員で楽しくキャッチボールができるように”という意味が込められているそうです」

 

FAとなった大谷の動向が世界中で注目されている時期でもある。

 

「9日(現地時間)、米スポーツ専門局『ESPN』が『FAランキング・トップ50』を作成し、契約期間と金額を予測しました。もちろん1位は大谷選手で12年総額5億2千万ドル(約787億円)との評価を受けていました。もし二刀流を続けていれば、6億ドル(約900億円)とも伝えられました」(前出・スポーツ紙記者)

 

大谷が今回、子供たちにプレゼントした背景には、来季の二刀流を断念した大谷自身の精神状態の変化も影響しているようなのだ。

 

「もともと大谷選手は二刀流を極めたいがゆえに、メジャーに挑戦しました。それが今回のケガと手術により、少なくとも来シーズンは投手を諦めなくてはならないと悟ってからメンタル的に不安定になったようです」(前出・スポーツ紙記者)

 

『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2023』(廣済堂出版)の著者でスポーツライターの友成那智さんも言う。

 

「大谷選手はピッチャー志望で、高校3年生の秋にメジャーリーグ行きを宣言したときもマイナーから挑戦する予定でした。大谷は打者よりピッチャーへの思い入れが強いんです。それなのに来シーズンは投げられない。本人としては相当つらいと思います」

 

大谷は’20年3月末にデサントジャパンが配信したインタビューで、試合のときに緊張するかと聞かれ、こう断言している。

 

《投げるときはしますね、でも打つときは緊張したことないです、ほぼ。投げるのはそのピッチャーのせいで試合が終わったりするので。バッターは初回で失敗しても守備で取り返したりとか、次のチャンスで挽回できたりするけれど、ピッチャーはそのピッチャーのせい・おかげになってしまうので、その重要性を感じると緊張します》

 

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