4月19日、「バーガーキング」渋谷センター街が人気アニメ『WIND BREAKER(ウィンドブレイカー)』とコラボ企画を行うことを発表した。
『WIND BREAKER』は、「マガジンポケット」内で連載されている同名漫画。不良高校生の主人公が、超不良高校で成り上がり、街を守るために戦うという内容で、累計発行部数260万部を超える人気作品だ。
バーガーキングのXによると、期間限定で渋谷センター街店が作品の世界観を表現した「バーガーキング 東風商店街店」になり、コラボメニューの発売や展示が行われるという。
しかし、そのプロモーション方法をめぐって、賛否の声があがっているという。
「コラボの告知が行われる日の前日に突如、渋谷センター街店のガラスや看板にスプレーで派手に落書きがされていたのです。プロモーションだという説明もなかったため、通りがかった人は単なる“いたずら”だと思ったよう。
当日のXでは《バーガーキング渋谷がヤバすぎる。いつも行くお店だからこれはちょっと許せないなー。普通に犯人捕まって欲しい》《渋谷のバーガーキング、治安が完全に終わってた。こわい》となどの投稿がなされており、かなり話題になっていました。
『WIND BREAKER』は不良をテーマにした漫画ですが、主人公たちは『誰かを守るために喧嘩をする』というポシリーを持っており、街の治安を守る存在という設定。翌日には壁の落書きは撤去されたため、主人公たちが店にやってきて掃除したというコラボになったのではないでしょうか」(Webメディアライター)
落書きはフィルムの上から行われており、すぐに剥がせるようになっていたという。しかしこのプロモーション方法は、SNSでバズったものの、一部からは批判も相次ぐことに。
《落書きって1箇所で見つかると、それに便乗して増えていくイメージがあるんだけど。バーガーキングはプロモーションのつもりでも、落書きだと勘違いしてしまうものはあまりいいプロモーションだと思えないな。渋谷っていう治安考えてもね》
《プロモーションだと判断出来るのは、バーガーキングだけ。一般客から見れば、ただの落書き。良いイメージはない。この落書きは、周りのお店に悪い影響が及ばないとも限らない。プロモーションではない同じ様な落書きを他店にされる可能性が出てくる》
《WIND BREAKERを見たことあれば、あー、コラボだからなのねって思う人もいるかもしれないけど、パッと見大幅に街の景観を損ねているのは間違いないですよね。再開発も進んで渋谷の街を明るく健全にと努力をしてきた人たちの努力を嘲笑うかのような企画であまり好ましいとは感じませんでした》
過去にも大胆なプロモーションを展開してきている同社。広報を担当している「バーガーキングPR事務局」にこれらの批判についての見解を尋ねると、以下のような回答が。
「いただいたお問い合わせについて検討させていただいたところ、大変申し訳ございませんが、今回のご取材に関してはご回答を控えさせていただくこととなりました」