宮内庁は5月9日、天皇皇后両陛下と愛子さまが5月2日から7日にかけて栃木県の御料牧場で過ごされた際の様子を明らかにした。ご一家は御料牧場内で子馬にニンジンをおやりになったり、ミニトマトやアスパラガスを収穫して召し上がるなどされたほか、厩舎や牛舎が点在する牧場内の散策を楽しまれた。ご散策時は、雅子さまがご成婚前から愛用されている「カローラII」を運転されることもあったという。カローラIIは今回のご静養にあたり、皇居から御料牧場に運ばれたそうだ。
「カローラIIは、雅子さまが外務省に勤務されているころにお給料で購入されたといわれている愛車です。当時の価格は約140万円。ご成婚を迎えるにあたって、天皇陛下(当時は皇太子さま)が『雅子さんのお乗りになっている車をお持ちください』と要望され、“嫁入り道具”としてお持ちになったのです」(皇室担当記者)
当時、赤坂御用地ではおふたりで仲睦まじくドライブを楽しまれる様子がよく見られたという。98年5月に御料牧場でご静養された際、雅子さまが笑顔でハンドルを握られてドライブを楽しまれる様子を本誌はキャッチしている。助手席に座られた天皇陛下は、雅子さまの運転に全幅の信頼を寄せておられるようだった。
じつに30年以上にわたり“愛車”を大切に乗り続けていらっしゃる雅子さま。“物を大切にする”というお考えは、愛子さまにも受け継がれているようだ。14年、愛子さまは「オール学習院の集い」に参加された。当日は、盲導犬の育成を通じ、視覚障害者の自立を支援している団体「公益財団法人アイメイト協会」が出展しているブースを訪れられ、東日本大震災で飼い主と離れ離れになってしまった高齢の盲導犬をいたわるようになでられた。
「このとき、愛子さまは寄付をされるだけではなく、ステンレスボトルとトートバッグといったアイメイト協会のチャリティグッズを購入されています。800円で購入されたボトルを、現在に至るまで10年にわたり愛用されているのです」(前出・皇室担当記者)
雅子さまから学ばれた“物持ちのよさ”。この春、日本赤十字社に就職された愛子さまは、お給料で購入されたものもずっと大切にされていくに違いない――。