4月26日、第18回「みどりの式典」に臨まれた天皇陛下と雅子さま 画像を見る

天皇陛下雅子さまは、能登半島地震の被災地へ3度目となる訪問を検討されているそうですが、7月以降になるようです。現状では、全国植樹祭などの行事に臨まれながら、英国ご訪問に向けた準備に全力を注がれています」

 

こう語るのは宮内庁関係者だ。6月22日から6月29日までの日程で、天皇陛下と雅子さまはイギリスを国賓として訪問される。日々のおつとめに加え、ご準備で多忙な日々を過ごされているのだ。

 

陛下が即位された2019年、エリザベス女王から招待を受けていたが、コロナ禍のために延期に。両陛下を歓迎することがかなわないまま、女王はこの世を去った。王位を継いだチャールズ国王はこの招待を引き継ぎ、ようやく実現する運びとなったが……。

 

「今年2月にチャールズ国王が、3月にキャサリン皇太子妃ががんを患っていることが相次いで公表され、一時は実現への不安感が宮内庁内に漂ったのです。

 

しかし4月下旬、日本と英国の双方で正式に、両陛下の公式訪問が発表されました。闘病中の身を押して歓迎する意向を示したチャールズ国王に、両陛下も“日英関係をいっそう深められる訪問に”とご覚悟を固められています」(皇室担当記者)

 

外交関係が樹立して以来166年続く皇室と英王室の親密な交流は、日英関係に大きな貢献を果たしてきた。前出の皇室担当記者は、

 

「昭和天皇、上皇さま、そして陛下。三代続けて国賓として天皇が公式訪問する国は英国だけです。今回の両陛下のご訪問には、戦後三代にわたる皇室と英王室が深めた交流の“総仕上げ”ともいうべき側面があるといえるでしょう」

 

昭和天皇、上皇さまも国賓として訪英されたのは一度だけ。この一世一代の訪英に臨まれるにあたり、陛下と雅子さまはどのような準備をされているのか。

 

「両陛下は公式晩餐会でのスピーチに、“どういったメッセージを込めるべきか”と思案することにエネルギーを注がれています。能登半島地震が発生した直後も、睡眠時間を削って被災地に心を寄せ、情報を集められていたように、両陛下は懸案事項に対しては昼夜を問わず向き合われています。

 

なかでも、先の大戦についてどのように言及し、日英の将来への展望をどう打ち出されるのか、真剣に向き合われているというのです」(前出・宮内庁関係者)

 

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