7月22日、総合格闘技団体「RIZIN」の運営事務局がXで「朝倉未来vs.平本蓮戦における国歌独唱の件に関して」というタイトルの文書を投稿。28日にさいたまスーパーアリーナで行われる「超RIZIN.3」のメインカード、朝倉未来(32)と平本蓮(26)の試合前に予定されていた元NEWSの手越祐也(36)の国歌独唱を取りやめることを発表した。
手越が国家独唱をすることは、7月20日に放送された特番の中で発表されていた。手越は同日、自身のインスタグラムで《お二人の戦いがより熱く、会場にいる方も配信で見ている方も心が燃えるような試合になるように心を込めて国歌斉唱したいと思います》と意気込みを綴っている。
しかし、この発表を受けて朝倉がXに《俺はRIZINフェザー級のベルトを取りに行くから、あのベルトはいらない 盛り上げるために気を利かせてくれた運営には感謝します 試合前の国家斉唱とかはなしにしてください リングに上がったらすぐ戦いたい》と投稿。
また、平本もXに《国歌斉唱、手越だけはやめてください 国歌斉唱もいらないしケラモフ戦の深田えいみばりに絶対にいらないっす それなら朝倉未来の君がいればを聴きたいです 対応よろしくお願いいします》と投稿した(現在は削除)。
さらに平本はインスタグラムのストーリーズで、手越にXでDMを送ったことを明かし、そのスクリーンショットを公開。DMにはこう綴られていた。
《お疲れ様です 平本蓮です イッテQみてました 楽しかったです お願いです ファンなので本当に国歌斉唱をやめてください この試合に余計な飾りは入りません。今からでも辞退してください。物語があなたのせいでたるんでしまう。ファンなのに憎しみを持ちたくないです。絶対に国歌斉唱は辞退してください よろしくお願いします》
朝倉と平本が国歌独唱に反対を表明したことによって、冒頭のRIZINの文書によれば、《選手の一方的な発信に乗じた人たちから手越さんへ直接、誹謗中傷やヘイトメッセージがSNSで送りつけられる事態》となった。
RIZINはこの事態を重く受け止め、手越と話し合いの場を設けたところ、《あくまで試合や選手が主役。ボクは少しでもそれを盛り上げられればという思いで引き受けた。しかし、それが望まれていないのであれば今回の国歌独唱は辞退させてほしい》と本人から申し出があり、国歌独唱の取りやめを決定したという。
そして、《弊社の選手管理や本件の進め方に落ち度があったことで、手越さんにこのような思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げる次第です》と謝罪し、《本当に盛り上げに寄与したいという思いで引き受けていただいた方に、骨雑言や悪口を浴びせる行為はあってはなりません。いますぐにやめていただくようお願い申し上げます。責められるべきは弊社であると考えています》と締めくくった。
この発表後、朝倉はXで《関係者の方々、対応ありがとうございます 俺は俺の仕事を全うする 盛り上がり最高潮のまますごい試合見せる》と反応。一連の経緯を知ったXユーザーの間では手越への同情と、朝倉と平本に対する批判が殺到している。
《流石に手越気の毒やし、プロの歌手にこんな仕打ちあるか?!RIZINの運営が依頼したんだろ?選手が手越に直接意見いうとかは、子どものすることやろ…社会人には話を通す道筋ってもんがある。騒いで本人らが拒否して、それが通るのは、変な話やと思う》
《手越がまともで、RIZINも朝倉も平本も失礼すぎる。終わってるな》
《いらないにしても普通にやってること失礼だから選手2人とも謝罪はしなよっておもう》
《これ手越にヘイトが行くのが目に見えているのに、わざわざSNSで要らないと言う朝倉未来と平本蓮が酷すぎるしそれに便乗して誹謗中傷するファンには目も当てられない…》