7月30日放送のバラエティ番組『家事ヤロウ!!!』（テレビ朝日系）で紹介された節約術が物議を醸している。
この日、同番組は2時間スぺシャルで「ガチ家事アンケート 夏の節約」と題したコーナーを放送。一般人に各家庭の節約術を調査し、50個の節約術を紹介する内容となっていた。
問題となっているのは番組中盤で登場した「使用済みマスクを乾拭きシートに」という節約テクニックだ。街頭インタビューで30代女性が、「使い捨てのマスクを一回洗濯機で洗って棚やキッチンを掃除すると、乾拭き用のシートの代用品として使える」と紹介。
その後、実際にその女性がマスクを衣類とともに洗濯機に入れて洗い、電子レンジの周りに溜まったホコリや、キッチンのコンロを掃除する映像が流れ、ナレーションで「不織布マスクは床用ワイパーと同じくらいキメ細かい繊維で、物を傷付けづらくホコリだけを吸着できる」と補足の説明があった。
この節約テクニックを見たスタジオのバカリズム（48）は、「無駄がない人なんだ」と感心し、中丸雄一（40）も「理にかなってる」と絶賛していたが、視聴者からはXで真逆の反応が――。
《使用済みマスクで拭き掃除って、菌をなすりつけてるだけでめっちゃ汚いと思うんだけど、テレビ局的にはこれOKなんか？？》
《衣類と一緒に使い捨て不織布マスクを洗濯機に放り込んでてオエッてなっちゃった》
《今日の家事ヤロウずっとキモくてやばい 使用済みマスクを洗濯してキッチンの掃除って何？！？！床掃除とかなら1000000歩譲ってやる人はやるのかなぐらいに思うけど…》
《「家事ヤロウ」の節約コーナーで、使用した使い捨て不織布マスクを他の洗濯物と一緒に洗って、乾いたらキッチンとかの拭き掃除に使っててビックリ…使ったマスクは捨てようょ》
「不織布マスクを半日程度着用すると、約2万個の細菌が付着、生息するという研究結果もあります。そのため、洗濯して再使用する場合でも、除菌洗剤などでしっかりとウイルスや菌を洗い流さなくてはいけません。確かに不織布のマスクは吸収性が高く、キッチンペーパーのように油を吸い取るのには向いていますが、その目的で使うのであれば衛生面を考えて未使用のマスクの方が適切でしょう」（医療関係者）
コロナ禍に大量に購入して余ってしまっているマスクの使い道としてはアリなのかもしれないが、洗濯を繰り返して使えなくなったマスクは素直に捨てたほうがよさそうだ。
