成績低迷のため立浪和義監督(55)が今シーズン限りで退任することが決まっている中日だが、今度は選手が「苦情」をSNSで発信したことで大騒ぎになっていた。物議を醸す投稿を行ったのは今シーズン限りで現役引退を発表した加藤翔平外野手(33)。
「9月23日に更新した公式インスタグラムに、加藤選手は本拠地バンテリンドームナゴヤのグランドの画像とともに《引退試合について》との投稿をアップしました。そのなかで『確定している事として告知できるのはセレモニーやスピーチ等をするのは29日ナゴヤ球場のオリックス戦になると思います。と言う事だけです』と説明。同時に10月4日の1軍戦の試合出場、セレモニーは球団判断になるとしています。
実施を確定できない理由として『球団代表とも話をさせて頂きましたが、1番は生え抜きの選手では無いから…ということは凄く実感しました』『僕自身も思うところはあります』と怒りにも似た心境をぶちまけています」(球団OB)
また同じく今年で現役引退する砂田毅樹投手(29)もインスタグラムを更新しており、セレモニー、スピーチは加藤と同じ9月29日のナゴヤ球場での2軍戦になる模様と説明。同じく球団代表と話し合いをしており、10月4日からの古巣DeNAとの1軍戦で最後の雄姿をファンに見届けてほしい旨を記したのだ。
前出のOBは続ける。
「この時期になると今年でユニフォームを脱ぐ選手達の花束贈呈や引退セレモニーを行う球団はたくさんありますが、これほど揉めているのは中日だけでしょう」
中日は、生え抜き選手だった平田良介氏(36)が一昨年10月4日に戦力外通告を受けた直後の会見で自由契約を選んだ理由について、球団側から「盛大なセレモニーはできない」と伝えられたことを語っていた。
「平田氏は会見で『野球人生の最後として違うのかなと感じた。それが(自由契約を選んだ)理由になった』とまで明らかにして、後に球団側が昨年3月のオープン戦での引退セレモニーを実施する事態に発展したのです」(スポーツ紙記者)
こうした背景には、球団幹部の“姿勢”が影響しているのではないかという。
「選手と話し合っている編成トップの球団本部長が誠意をもって対応していれば、いずれもここまでのトラブルになっていないのでは、と見る関係者は多いですね。選手としては、引退時は家族や友人に“現役最後の雄姿”を見てもらいたい気持ちが強いので“別れの挨拶”くらいは望むものです。マイク一本あれば、挨拶くらいはさせられるはずでしょう。それをあれこれ理由をつけ拒むような姿勢に選手が辟易しているといいます。一部の選手からは『球団本部長も退任して欲しい』との声も聞こえてきています」(球団関係者)
選手たちからの新たな発信に注視したい。