今年も数々の人気作品に恵まれたドラマ業界。民放公式テレビ配信サービス「TVer」の総合番組再生数ランキングでは、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)などの人気バラエティ番組を抑えてドラマが上位を独占している。
1~3月期は『不適切にもほどがある!』が3,342万回、4~6月期は『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)が5,481万回、7~9月期は『海のはじまり』(フジテレビ系)が7,146万回と、いずれもそのクールで人気を博したドラマが1位に輝いた。
では、そんな群雄割拠の2024年ドラマのなかで、視聴者からもっとも支持されたのは一体どの作品だろうか。そこで本誌は20~60代の「ドラマを週に1回以上見る」という男女500人を対象に、今年放映された民放ドラマの中で「面白かった」と思う作品について調査した。
まず第3位に選ばれたのは、『相棒 season23』(テレビ朝日系)。
主演の水谷豊(72)演じる“クセの強い”刑事・杉下右京が、寺脇康文(62)演じる部下で相棒の亀山薫と共に次々と難事件を解決していく刑事ドラマだ。2000年より放送がスタートし、今年で23シーズン目に突入するほどの長寿ドラマとなったが、抜群の安定感を支持する声が多く寄せられた。
《科捜研の女と相棒は長年放映されていて、馴染み深く、どの回も期待を裏切らないストーリーになっている》
《いつ見ても面白い。視聴者にとって展開が読めないことが一番 相棒は、相変わらずの右京さん節で癖強キャラもあっていいから》
《毎回のストーリーが面白いから》
《この作品を選んだのは、安定感です。今回はマンネリ感もありましたが、主演等の個性もあり、脚本も安定していたので選びました》
第2位は、NHK大河ドラマの『光る君へ』。
大河ドラマ第63作目となった同作は、吉高由里子(36)演じる平安時代の女流作家・紫式部が、1000年の時を超えて現在も読み継がれる長編小説『源氏物語』を生み出した波乱の一代記を描いた作品。テンポよく進む巧みなストーリー構成や、主人公の吉高、藤原道長役の柄本佑(38)など豪華キャスト陣の演技力を高く評価するコメントが目立った。
《吉高由里子と柄本佑の演技が良かったのと、平安時代の権力争い、暮らしぶりなどが描かれていて素晴らしかった》
《大河では珍しく平安時代で合戦などもないやや地味な設定ではあるがそれはそれで新鮮味があって良かった》
《主演の吉高由里子の演技や、その他豪華なキャスト。ストーリーもまとまっていて良かったと思います》
《知っているようで知らなかった紫式部と藤原道長の話が、とてもドラマチックでテンポよく飽きずに見ることができた》
そして栄えある第1位は『不適切にもほどがある!』(TBS系)。
主演・阿部サダヲ(54)、脚本・宮藤官九郎(54)のオリジナル作品で、昭和から令和にタイムスリップした“ダメおやじ”がコンプライアンスに厳しい令和で騒動を巻き起こすヒューマンコメディ。略称の「ふてほど」は今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に選出されるなど、社会現象を巻き起こした。“昭和の空気感”を懐かしむ世代と、それを新鮮に感じた若い世代の両者から支持を得ているようだ。
《最近のドラマは、きれい過ぎて面白くなかったので》
《昔を懐かしみ、現代とのギャップに笑い、タイムスリップして行き来する所が楽しかった》
《世代間ギャップが面白かった》
《タイムスリップ及び昭和のド根性場面が面白かったです。 ミュージカルシーンが凄く良かった》