2025年1月2日、新年一般参賀に臨まれた上皇ご夫妻 画像を見る

穏やかな日差しが皇居・宮殿の東庭に降り注ぐ1月2日。新年一般参賀に臨むため、長和殿のベランダに上皇さまの腕を取った美智子さまがお出ましになった。

 

上皇さまに寄り添いながら、杖を使わずに、ご自分の足で歩まれていた美智子さま。昨年10月6日に右大腿骨上部を骨折、8日に手術を受けられてから86日、一般参賀に向けて、日々凄絶なリハビリに励まれてきたのだ。

 

「上皇さまのお誕生日を前にした12月中旬には、杖を使わずに歩かれるレベルにまで回復されたそうですが、ご年齢を考えると驚異的なペースです。一般参賀では、天皇陛下がおことばを述べられる直前に、スイッチが入ったマイクが上皇さまの『ずいぶん大勢の人が(来ているね)』というお声を拾ってしまうというハプニングがありました。

 

そうしたなかでも、天皇皇后両陛下や美智子さまが、上皇さまを穏やかなご様子で見守られていたことが印象に残っています。

 

美智子さまが手を振られる場面はなかったのですが、立っているだけで精いっぱいでいらしたのかもしれません。痛みに耐えながらも上皇さまをお支えするというご覚悟が、端々に表れていたように感じています」(皇室担当記者)

 

美智子さまは健康な姿を国民に示すことが、皇室の一員としての務めとお考えだという。その矜持をお伝えになりたいと思われていたのは、昨年から宮中祭祀やご公務で大活躍されている愛子さまに対してだろう。

 

かつて美智子さまは、“愛子と私は似ている”と、お誕生日の文書につづられたこともあった。宮内庁関係者はこう話す。

 

「当時愛子さまは幼く、宮内庁のなかでもその意味をどう捉えるべきか、さまざまな意見がありました。しかし美智子さまは非常に繊細な感受性をお持ちですから、愛子さまにも同じようなセンスがあると感じ取られたのでしょう。

 

成長された愛子さまはご周知のように、常に他人を思いやれるお人柄となられました。

 

骨折後のリハビリも、常人では耐えられないほどの痛みがあったことでしょうが、愛子さまをはじめとする次世代を担う方々に、皇室という公的な立場でおつとめに臨まれることの大切さを、身をもってお伝えになりたかったのではないでしょうか。一般参賀ではお出ましの合間にご家族で懇談されます。愛子さまもほほ笑ましいご会話の中から、美智子さまのご矜持を学び取られていたようにお見受けしています」

 

祖母の激励を受け、愛子さまはさらなる高みへと飛躍される。

 

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