那須御用邸附属邸で静養されていた愛子さま(写真:JMPA・2025年7月18日) 画像を見る

ヒグラシの鳴き声が響き、緑があふれる栃木県の那須御用邸。敷地内にある休憩所「嚶鳴亭」の近くで、天皇陛下雅子さま愛子さまが散策されていた。地域の住民らでつくる「那須嚶鳴会」の市村利男さんは、今回の那須へのご来訪についてこう話す。

 

「今年もお越しになっていただき、大変ありがたい限りです。今回のご静養では、地元の有志住民によるお出迎えはなかったのですが、また8月後半にもいらっしゃるようですし、そのときを心待ちにしています」

 

日ごろのご多忙から解放され、天皇ご一家が心からリラックスされる那須高原でのご静養。散策される場面を報道陣に公開した際、両陛下は色違いのシャツ、愛子さまはワンピースと、お三方そろって沖縄伝統の「かりゆし」ウエアをお召しになっていた。

 

「記者からのお声がけに、両陛下は7月の那須の地に咲くユリの花にふれ、シャツの柄もユリの柄だったことを示しつつお話しになった場面がありました。雅子さまが、『犬の由莉が亡くなってしまったので、それもあってというわけではないんですけれど……』ともお話しになっているのですが、愛子さまが寂しげな表情を見せられたようにもお見受けしたのです」(皇室担当記者)

 

7月18日から23日まで、那須御用邸で静養されていた天皇ご一家。だが毎夏のように過ごされてきた那須でのご静養に、今年は由莉がいない――。

 

由莉は6月23日に、両陛下と愛子さまに見守られながら、16歳4カ月で旅立った。愛子さまは幼いころから、那須や御料牧場でのご静養に由莉を伴われていた。小学生の愛子さまが、那須塩原駅で大切そうに子犬の由莉を抱えて歩かれていた光景に、奉迎者が一様にほころんだ表情を見せていたことも……。

 

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