12日の衆院予算委員会(写真:時事通信) 画像を見る

「ものすごいヤジだったんですよ、ヤジ」

 

12日夜に自身のYouTubeチャンネルで行ったライブ配信でこう語ったのは、日本共産党の辰巳孝太郎議員(49)。

 

同日の衆議院予算委員会で、辰巳氏は防衛費増額のための増税について厳しく政府を追及していた。

 

辰巳氏は、政府が導入を狙う「防衛特別所得税」について、「現行憲法下で、政府が軍事費の財源確保のために国民一般に増税を課したことはあるか」と片山さつき財務相(66)に質問。

 

片山氏が「税制措置を行った例はない」と認めると、辰巳氏は「軍事費増額のための増税は今回が初めてだ」と強調。所得税額に上乗せする「目的税」となることで「税率を上げれば軍事費の調達ができる仕組みができる。軍拡に連動して増税のレールが敷かれるもので重大」と指摘した。

 

続けて、「自民党は先の総選挙で公約に明記されておられましたでしょうか?」と、2月の衆院選で防衛費のための増税を公約に明記したか、高市早苗首相(65)に質問。

 

すると、小泉進次郎防衛相(44)が挙手し、坂本哲志衆院予算委員長(75)も「防衛大臣」と指名。辰巳氏が「いや、総理」と遮るも、坂本委員長は「小泉進次郎君」と続けた。

 

小泉氏は、辰巳氏が防衛費増額を「軍拡」と呼ぶことを疑問視し、「防衛力を整備をするために必要な税制上の措置」と訂正。「何を基準に軍拡と言っているのか」などと話をすり替え、正面からの回答は避けた。

 

改めて辰巳氏が高市氏に質問すると、今度は高市氏が「政権公約に明記しているものではございません」と公約にはなかったことを認め、「与党税制改正大綱です」と回答した。

 

さらに辰巳氏は、トランプ米政権が同盟国に対し、軍事費をGDP比3.5%から5%へ引き上げるよう求めていることをあげて、日本に当てはめた場合の試算を求めたところ、財務省の宇波弘貴主計局長は、GDP比3.5%なら24.2兆円で1人当たり19.7万円、5%なら34.6兆円で1人当たり28.2万円になると回答した。

 

これを受け辰巳氏は、’22年12月に閣議決定された「安保3文書」前の5兆円規模から35兆円という「途方もない規模」になると指摘し、「国民1人当たりの負担増も額も、22年度の6万円から28万円へと22万円も増大する」と指摘。高市総理に対し、来週19日の日米首脳会談でトランプ大統領に「『このような荒唐無稽な軍拡要求には応じられない』とはっきり伝えるべき」と迫った。

 

高市氏が「そもそもトランプ大統領からそのような要求は受けておりません」と答弁すると、辰巳氏は「これから受けるんです」と反論し、ざわつく議場。再び指名された辰巳氏は「だから、これから受けるんですよ、受けた時にはきっぱり拒否してくださいという質問をしております」と再び高市氏に呼びかけた。

 

すると、答弁に立ちあがった高市氏ではなく、坂本委員長は挙手していた小泉氏を指名し、高市氏は椅子に座り直した。辰巳議員は思わず「いや、もう出てこんでいいて。しゃしゃり出てこないでください」と厳しい口調で制止し、議場は騒然とした。

 

それでも小泉大臣は「全く事実と根拠がないので、仮定を置いてあたかもその前提で質問されても、噛み合わない議論が続く」などと応じ、与党議員らが「そうだ、そうだ!」と加勢した。

 

その後も、小泉氏が質問の意図に沿わない主張を続けたため、辰巳氏は「委員長、委員長!」と声を荒げるも、小泉氏はさらに声を張って話し続け、辰巳氏は「委員長、注意してください!」「質問にも答えてないじゃないですか」と繰り返し訴えた。

 

しかし、小泉氏はお構いなしに話し続け、質疑時間が奪われないように辰巳氏は「時間止めてください」と何度も委員長に呼びかけた。それでも、坂本委員長は辰巳氏の訴えを無視し、小泉氏も話を続け、辰巳氏はついに「委員長!」と声を荒げたところ、ようやく坂本委員長が「はい、時間が迫っております。防衛大臣」と口を開き、小泉氏の答弁が終了した。

 

再び指名された辰巳氏は「委員長!注意してくださいよ。貴重な時間を質問していない防衛大臣がしゃしゃり出てきて、こんな答弁おかしいじゃないですか? 」と小泉氏を指差して坂本委員長に迫ると、議場では凄まじいヤジが飛び交った。

 

大荒れの国会となったが、辰巳氏はその後にライブ配信で、審議中に自身へ向けられたヤジについて、冒頭に続けてこう明かした。

 

「ものすごいヤジだったんですよ、ヤジ。自民党、維新、与党ですね。聞いてた人から、私に対して『スパイ』だと。『スパイ』だというヤジが飛んだということを複数人確認していますので」と、”スパイ扱い”を受けたと告白。

 

続けて、「政府の方針に反対する議員はスパイ扱いされると、こういう話ですよね」と指摘し、「こういうヤジ、これ絶対看過できませんので、明日これは理事会なんかで問題にしたいなという風に思っております」と予告した。

 

最後は「スパイ防止法が何のために作られるのかということですよね。それがはっきりしたんじゃないかなと思います」と、視聴者に訴えかけた。

 

また、13日に行われた定例会見で中道改革連合の小川淳也代表(54)は、記者からこのヤジへの見解を問われ「そういうヤジが飛んだとすれば、ちょっとヤジの許容限度を超えてるんじゃないかと思います。国会議員といえども」と苦言を呈していた。

 

画像ページ >【写真あり】「スパイ」呼ばわりされた共産議員(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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