新たな事実が明らかになり、再び物議を醸している――。
5月6日午前7時ごろ、福島県郡山市の磐越自動車道上り線で、マイクロバスがガードレールに衝突。
「同バスは運転手と新潟市にある北越高等学校の男子ソフトテニス部の部員20人を乗せて午前5時30分ごろ高校を出発。福島県内に移動中でした。この衝突事故で男子生徒1人がバスから外に投げ出され死亡。後続の車2台も巻き込み、重軽傷を含む26人が病院に搬送されるという事態に。事故現場にはブレーキをかけたあとが残っておらず、バスの運転手は警察の取り調べに対して“曲がり切れなかった”などと話していました」(社会部記者)
その後7日、福島県警はバスを運転していた若山哲夫容疑者(68)を過失運転致死傷の疑いで逮捕。警察の取り調べに対して若山容疑者は「速度の見極めが甘かった」「時速90~100kmは出ていた」などと話し容疑を認めた。さらに容疑者は旅客輸送に必要な2種免許を持っていないため、“素人”がマイクロバスを運転していたことになる。すると、北越高校側とバス運行会社・蒲原鉄道側で“バスの手配”に関して主張の食い違いが生じることに。
「蒲原鉄道は6日の会見で、“高校側から費用を抑えるため貸し切りバスではなくレンタカーでの送迎を依頼された”と主張しましたが、北越高は7日の会見で、“貸し切りバスを依頼した”と否定。 10日には高校側が2回目となる会見を開き、男子ソフトテニス部の顧問は“費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはない”“運転手の紹介を依頼したこともない”と改めて断言しており、“バスは蒲原鉄道のバス、運転手は蒲原鉄道の運転手であると認識していた”と説明しています」 (社会部記者)
もはや“責任の押し付け合い”の様相を呈していた。そんななか12日、一部メディアによって同バスに乗っていた生徒が車中から保護者に送った動画の詳細が明らかにされた。
「事故直前、ある生徒が若山容疑者の運転が危険だと感じて、その様子を動画で撮影していました。その動画にはバスがカーブを曲がらずに路肩の方へ直進する様子が映っていました」(前出・社会部記者)
この報道によって“バスに顧問が同乗していなかったこと”が再び問題視される事態に。ネットニュースのコメント欄には、
《高校側はもっと責任を自覚してほしい。大切な生徒達の命を見ず知らずの運転手に預けるなんてとんでもない。》
《顧問の教師がバスに同乗してたら危うい運転に気づき対処してたかもしれない、しかし顧問は何故自分の車でさっさと先に走っていったのか?》
《顧問の荷物運搬の車が伴走していたら、別の結果になったかと思うと残念です。》(すべて原文ママ)
と、学校と顧問に対する厳しい声が多数あがった。現役教師はこう話す。
「責めるべきは学校の体制でしょう。そもそも、学校でルール化されていれば顧問の方は絶対に同乗したと思いますし、そうすればこのような痛ましい事故は起きなかった」
前出の現役教師が勤務する私立高校でも、部活遠征の規則に“顧問の同乗”は明文化されていないというが、
「ただ、引率責任者は乗降時の安全確認及び人数確認を必ず実施する、事故時は引率責任者が対応など、ある程度の決まりごとはあります。ですが逆に言うと、引率責任者が同乗しているのは大前提となります。今回、学校側が誰もバスに同乗させていなかったとなると、学校側の過失は大きいと思います」
悲劇を繰り返してはならない――。
画像ページ >【写真あり】2026年5月6日、マイクロバスがガードレールに衝突した福島県郡山市の磐越自動車道上り線(他2枚)
