2026年6月22日、参院予算委員会に出席した高市早苗首相(撮影:長谷川新) 画像を見る

「さすがに一瞬、何を言い出したのか分かりませんでした……」

 

苦笑交じりにそう振り返るのは、大手紙の政治部記者だ。

 

6月22日に開かれた衆参両院の予算委員会。どちらの委員会でも、高市早苗首相(65)をめぐる「中傷動画疑惑」や「SANAE TOKEN(サナエトークン)問題」について、野党から厳しい追及が続いていた。ところが、そんな緊迫した空気を一変させる場面があった。

 

参院予算委で、質問に立った自民党の江島潔参院議員(69)は、「私は外遊などで海外へ行くと、すぐに日本食が恋しくなる。帰国したら蕎麦屋に駆け込むこともある」と、まず自身の海外出張の話を始めた。ここまではまだよかった。しかし、その直後、江島議員は高市首相に向かってこう尋ねたのである。

 

「魚を3枚におろしたりするようなご経験はありますか?」

 

これを聞いた高市首相は、“ズッコケ”るような仕草を見せて立ち上がり、「(出身の)奈良県は海なし県ですが」と笑いを誘うと、「(3枚に)おろすことはできない。しかし、焼くことはできます」と述べた。

 

予算委員会といえば、本来は国家予算や重要政策を議論する場だ。

 

「しかも、当日は高市首相周辺の疑惑をめぐる攻防の真っ最中でしたから。委員会室には一瞬、戸惑いにも似た空気が流れました。江島議員は、その後、本題だった水産業の持続的発展について言及していましたが、魚の話などを集中的に聞く必要があったかといいますと、そうではないでしょうね。

 

ちなみに、江島議員は故・安倍晋三元首相の地元、下関市の元市長でした。4選後に市長を退任し、故・安倍元首相の実弟である岸信夫氏の衆議院鞍替えに伴う補欠選挙で参議院議員になりました。実父の江島淳氏も山口県選出の参議院議員で“安倍家の国家老”と呼ばれるほど、安倍家に近い議員ですね」(前出・大手紙記者)

 

今回の“トンデモ発言”に関して、永田町関係者は苦笑しながらこう解説する。

 

「与党側は質問時間を持て余しているんですよ。以前は与党と野党の質問時間がおおむね2対8でしたが、安倍政権以降は議席数に応じた配分となりました。参議院は過半数割れですが、それでも議席数は最大です。多数を占める自民党は質問時間を確保できる一方、党内で意見集約ができていないテーマについては深い議論がしづらい。結果として、こうした質問が飛び出すこともあるのです」

 

つまり本来であれば、「副首都法案」「定数削減法案」「皇室典範改正法案」など、重要課題について議論したいところだが、自民党内の調整が進まず、質問しにくい事情もあるというのだ。

 

疑惑追及が続く予算委員会。その最中に飛び出した「魚を三枚に下ろせますか」という質問は、永田町のどこかちぐはぐな現実を象徴する一幕として、関係者の間で呆れ声とともに語り草となっている。

 

画像ページ >【写真あり】思わず“ズッコケ”の仕草を見せた高市首相(他2枚)

出典元:

WEB女性自身

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